
鈴木愛
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第3日(8日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、ツアー21勝の鈴木愛(セールスフォース)は6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算11アンダーに伸ばした。首位と4打差の5位で最終日に臨む。
31歳のベテランが、朝から思わぬハプニングに見舞われた。
「スタート時間を間違えて、40分くらい遅く来ちゃった。気づいてなかった」。
ティーオフ時間は午前10時16分。ロッカールームから出ると、キャディーから「愛ちゃん、スタートまで1時間切っているよ」と伝えられたが、「切ってないよ、大丈夫だよと言って…。時間を見たら、エッ!って感じだった」。普段は1時間半ほど入念にショット、アプローチ、パットを打つのがスタート前のルーチンだが、この日は短めの50分ほどで調整した。
「だいぶバタバタした。アプローチは10分くらいでポン、ポン、ポン…と。ちょっと調整不足だった」と苦笑い。スタート時刻から逆算した出発時間を間違え「私があまり計算ミスをすることはないので、(周囲も)疑わなかったんだと思う」と振り返り、「明日は計算してちゃんと練習します」と反省した。
この日は前半の3番パー3で数10センチに寄せてバーディー先行したが、8、9番で連続ボギー。後半は10番で1メートル、13番は4メートル、15番は3メートルに寄せてバーディーを重ねた。17番パー4は「セカンドがいいショットだったけど、めっちゃフライヤーして奥のバンカーにいった」とダブルボギーを打ったが、最終18番でバーディーで締めた。
2週前まで5戦連続の予選落ちと振るわず、前週はクラブを握らずにリフレッシュ。復帰した今大会は首位と4打差の5位で最終日を迎える。「パットのフィーリングはいいので、なるべくバーディートライをしたい」。2019年大会以来の米ツアーVとなる通算22勝目を逆転でつかみとる。

