
初優勝へ上位に浮上したルーキーの福住修(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ACN選手権 第3日(8日、兵庫・三木GC=7004ヤード、パー71)
13位で出たルーキーの福住修(22)=ゴルフ5=が4連続を含む7バーディー、2ボギーの66をマークし通算10アンダーでトップと3打差の2位に浮上した。双子の将もプロゴルファーの「福住ツインズ」の弟は、前週大会で自己最高の8位に入るなど調子は上向き。プロ8戦目での初優勝へ逆転を狙う。68で回った杉浦悠太(24)=フリー=が13アンダーで首位を守り今季初優勝に王手。65の石川遼(34)=カシオ=は4打差7位に順位を上げた。
福住の名前がリーダーボードの上へ上へと動いていった。18番パー5を2オン2パットのバーディーで締めた。「落ち着いてプレーすればチャンスは来ると思っていた。しっかり伸ばせた点はすごく良かった」。後半を30で回ったバーディーラッシュを、22歳のルーキーは爽やかに振り返った。
強みは「ドライバーショット」と迷いなく言い切る。平均310ヤードを飛ばすうえに、曲がらない。中学、高校と通った明徳義塾が原点だ。「すごく狭いゴルフ場で、ばんばんドライバーを振っていく練習をしていたので自信がある」。いつしか得意クラブになっていた。
今季リランキングは51位で終盤戦の出場は難しいなか、道を切り開いてきた。10月の下部ツアーで優勝し出場資格を得た前週のフォーティネット・プレーヤーズ・カップで8位に入り、「前週大会トップ10」のカテゴリーで今大会�\x82\x92迎えた。「先週初めて上位に入れたことは自信になった」と胸を張った。
兄の将は昨年の1次予選会で落選し、今年再挑戦している。「近くにライバルがいて切磋琢磨(せっさたくま)している。兄は来週QT(2次予選会)が控えているので、まずは僕がしっかり成績を残したい」。ルーキーVで兄の背中を押す。(高木 恵)
◆福住 修(ふくずみ・しゅう)2002年12月24日、神奈川・厚木市生まれ。22歳。専大卒。6歳から双子の兄・将とゴルフを始める。明徳義塾高時代の18、19年に高知アマ優勝。24年12月にプロ転向し、今大会が今季レギュラーツアー8戦目。167センチ、68キロ。

