
8番でティーショットを打つ石川遼(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ACN選手権 第3日(8日、兵庫・三木GC=7004ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、23位で出た石川遼(カシオ)が7バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア65をマークし、通算9アンダー。トップと4打差7位で最終日を迎える。68で回った杉浦悠太(フリー)が13アンダーで首位を守り、今季初優勝、通算3勝目に王手をかけた。
前週まで2戦連続トップ5入りを果たすなど、秋に入り調子を上げている石川は「苦しい局面でガンガン行きすぎずに我慢ができた。そこから長いパットが入ってくれてスコアが動き出した感じ。もう少し近めのチャンスにつけられるような内容を明日は目指したい」とムービングデーを振り返った。
7番パー5はグリーン左手前バンカーからの第3打を寄せ、8番で12メートル、9番では15メートルを沈めて3連続バーディーを奪った。立て続けにロングパットをねじ込みギャラリーを沸かせた。「バーディーパットをたくさん打つことができたし、グリーンの読みが当たっていたし、いいタッチで打てた」
後半は3メートル前後のチャンスを決め、さらにスコアを伸ばした。フェアウェーキープ率は初日から57・14%→71・42%→78・57%と日を追うごとに上昇。「自分の崩したくない部分は崩れずに打ち方だったりはできているけど、もう少し。まだタイミングがずれたりする。もう少しいい状態にしたい」と課題を挙げた。
第2組の石川がホールアウトした時点で、トップとは2打差の5位だった。「まだたくさんの選手がプレーしているし、トップは多分14アンダーぐらいになると思う。それでも届かないスコアじゃないと思う」と話していた。結果、トップは13アンダーで差は4打におさまった。直近の4勝はすべて逆転で手にしている。「数字ばかりを最初から見るよりは、まずはいい内容をしっかり求めていきたい。まだ18ホールあるので、ベストを尽くして攻めていくだけ」。いつも通り、自分のゴルフに集中する。

