
富士山をバックにVサインする黒木紀至(左)とキャディーを務める妻で女子プロゴルファーの山村彩恵。二人三脚で初優勝を狙う(カメラ・今西 淳)
◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
ツアー初優勝を狙う31歳の黒木紀至(のりゆき、UMKテレビ宮崎)は6バーディー、3ボギーの3アンダー67で回り、首位と2打差の10位と好発進した。
出だし1番で4メートル、2番は1・5メートルに寄せて連続バーディー発進。高速グリーンに苦戦しながらも6バーディーを重ねた。コースはプライベートで1度回ったことがあるが、今大会は初出場。「初めてのVISAにしては上出来かな」とうなずいた。
11日に静岡・葛城GCに足を運び、4年前から師事するツアー18勝で12年賞金王の藤田寛之(葛城GC)に指導を受けた。「低く抑えるように打つイメージでスイングしたら」と師匠からアドバイスを受け、ショットが安定。「習う前に比べたら全然良くなった」といきなり効果が出た。
バッグを担いだのは妻で女子プロゴルファーの山村彩恵。今年2月に結婚し、第1子の長女が誕生した。現在は産休中で、7月下旬からキャディーを務め、今大会で9回目。妻が得意なパッティングのライン読みなどでサポートを受け、二人三脚で好スコアを生んだ。黒木は「心強いですね」、山村は「ショットが調子良さそうで、100ヤード以内は安心して見られました」と笑顔を見せた。
宮崎・日章学園出身で、14年にプロ宣言。15年にツアーデビューしたが、いまだ優勝はない。賞金ランク62位につける黒木は「目の前の目標はシード」と掲げつつ、「明日もしっかりマネジメントしながら、ダボは打たないように、しっかりプレーしたい」と見据えた。

