石川遼「本当に楽しい」 苦手コースで3差6位 大会自己最高位で決勝へ


12番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ・岩田 大補)

12番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第2日(21日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)

 9位で出た石川遼(カシオ)は4バーディー、1ダブルボギーで連日の68をマークし、通算4アンダーで、トップと3打差の6位に順位を上げた。「すごく手応えはあった。あと2日、しっかり自分のプラン通りやりたい。今日はできた。ここからいろんな要素も絡み合ってくるなかで、自分を試す絶好の機会かなと思う」。過去14度の出場でトップ10は2度だけの苦手コースで、2位だった2008年大会に並ぶ自己最高位で決勝ラウンドに進んだ。

 1番で第2打を2メートルにつけてバーディー発進。13番では50センチにからめ、16番では1・8メートルに運んでスコアを6アンダーまで伸ばし一時は首位を捉えたが、ピンが右に切られた17番パー3で後退した。第1打をグリーン左に曲げ、3オン2パットのダブルボギーを喫した。「左に乗せて2パットで行きたいと思ったけど、思ったより左に行ってしまった。ボギーには抑えられた状況だった」と振り返った。

 この2日間、フェニックス攻略を満喫している。「昨日より少しショットも良くなったし、本当に楽しい。このコースにどうやって合わせていくか。ねじ伏せるというよりも、1ホール1ホールを自分なりに攻めていくというところが、難しいコースだなと改めて思うんだけど、やっぱり楽しい」。浮かべる笑顔に充実感がにじんだ。

 「あと36ホールを楽しみたい。なんならもっとやりたい。先週や先々週と自分のゴルフを変えて組み立てていくことは、すごく面白い」。12月には米ツアー予選会に挑む。3日目はともに米下部ツアーからレギュラーツアーへの昇格を決めた平田憲聖(エレコム)とニール・シプリー(米国)と同組になった。今季初優勝が見える位置で、週末を迎える。

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