
6番、ティーショットを放つ木戸愛(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第3日(22日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、4位で出た木戸愛(日本ケアサプライ)が3バーディー、1ボギーの69で回り、首位と2打差の2位に浮上した。初優勝した12年7月のサマンサタバサレディース以来、13年124日ぶりのツアー史上最長ブランク優勝を狙う。
5番で9メートルの上りフックラインをねじ込み、11番は3メートルに寄せてバーディー。16番でボギーをたたいた後、17番パー5は残り216ヤードの第2打が飛びすぎてしまったが、グリーン奥のテレビ塔に止まって救済を受け、アプローチを1メートルに寄せてバーディーを奪った。「いいショットもいいパットもラッキーもあって、トータル良かったと思う」とかみしめた。
前日には、自身と同じく男子ツアー94勝・尾崎将司に師事する佐久間朱莉(しゅり、大東建託)が初の年間女王を決めた。23年末から指導を受ける木戸はこの日朝に「女王おめでとう」と“姉弟子”を祝福。4月の初Vから4勝を挙げて戴冠した後輩の姿に「すごい。尊敬します。刺激を受けてます。私自身もしっかり頑張りたい」と、ジャンボ軍団で快挙ラッシュを起こす。
22年に11年189日ぶり優勝を飾った金田久美子(スタンレー電気)を抜き、88年のツアー制施行後の最長ブランクVを目指す。今季は2位が2回と悔しさを味わってきた木戸は「あまり気負わず、自分のプレーをしっかりしたい」。佐久間と同じ最終組で臨む最終日へ冷静に挑む。

