
全試合優勝し、賞金王を狙う金子
◆2年連続2回目出場 金子駆大(23)=NTPホールディングス=関西オープン、三井住友VISA太平洋マスターズ優勝
2025年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは12月4日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開催される。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では連載で、出場予定の選手を紹介する。連載第2回は、金子駆大(23)=NTPホールディングス=。
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金子にとって、飛躍の一年になった。5月の関西オープンで初優勝を挙げ、11月の三井住友VISA太平洋マスターズで2勝目。賞金王レースで初めてトップに浮上した。「日本シリーズJTカップは30人しか出られない。1年間成績を残した30人に入れたことはうれしかった。今年は優勝者として出られることがうれしい」。シャイな23歳は、そう言ってはにかんだ。
最終戦初出場の昨年は、8位発進の末に14位で大会を終えた。「初めてのコースだったので、どちらに外したら簡単かも分からなくて。スコアも伸ばすことができなかった。今年は去年の経験もあるので、もう少しいい成績を出せると思う」。この1年の成長を結果で示す時が来た。
自分を褒めることも忘れない。「頑張って、欲しいものを買うこと」はモチベーションの一つで、ショッピングが大好きだ。「優勝や賞金王とか、記念のときに時計を買うようにしようと思って」。初優勝した際もロレックスの腕時計を購入した。「恩返し」も原動力の一つになっている。関西オープン後、仲間が30人近く集い祝勝会を開いてくれた。「みんなでワイワイするのが好き。人が喜んでいる顔を見るのが好き。賞金王になれたらまたやりたい」と計画中だ。
賞金ランク2位の生源寺龍憲は残り2戦不在。現在3位の蝉川泰果を約3700万円リードしている。「ここからの試合が大事になってくるので、全試合優勝を目指して頑張りたい。最終戦で優勝して賞金王な�\x89かっこいいですよね」。戴冠へのイメージはできている。(高木 恵)
◆金子 駆大(かねこ・こうた)2002年9月4日、愛知・名古屋市生まれ。23歳。祖母と練習場に行ったことがきっかけで3歳からゴルフを始める。ルネサンス豊田高3年の20年にプロテストに合格。21年ツアーデビュー。昨年は賞金ランク14位。177センチ、83キロ。

