
ホールアウトし同組の上野(手前)と抱き合う都(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 最終日(23日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)
来季のシード権が確定した。ルーキーの都玲華(21)=大東建託=が通算2アンダーの26位で終え、当落線上のメルセデス・ランク50位で初シードを獲得した。ツアー5勝で同ランク75位の川崎春花(22)=村田製作所=ら16人がシード権を喪失した。プロ3年目の呉佳晏(ウー・チャイェン、21)=台湾=が67と伸ばし、15アンダーでツアー初優勝。今季の初優勝者はツアー最多を更新する12人となった。
重圧と緊張から解き放たれた。ランク49位で今大会に臨んだ都は「こんなに体が動かなかったのは初めて」と前半2ボギーと苦しんだが、「これを外しても死なないから大丈夫」と自分に言い聞かせてプレー。最終18番を3パットのボギーで終え、焦りながら順位表を見ると、同期の51位・吉田鈴(21)と約37ポイント差の50位で踏みとどまり「最低限、シードを取れてよかった」と安どした。
徳島県出身で、昨年11月に4度目の挑戦で最終プロテストに合格。「ミヤコレ」の愛称で人気を集め、メジャー・ワールドレディスサロンパスカップの8位などトップ10が4回と実力を発揮した。未勝利のルーキーでは唯一のシード入り。今年の漢字一字を聞かれると「『GO!』って感じ。悔しさもあるけど、一つ一つ進んで頑張れた」とユニークな表現で笑顔がはじけた。
オフは海外合宿でパットやアプローチのレベルアップを掲げる。来季へ「優勝したい。(ランク上位などが出場できる)TOTOジャパンクラシックやリコー杯に出たい」と目標を一段階上げた。(星野 浩司)
〇…ポイントランク上位50位までの来季シード選手が決まり、過去3年は26歳台だった平均年齢は27・5歳に上がった。初シードは4位の菅楓華(20)、45位の工藤遥加(33)ら10人。ランク51位の吉田鈴から55位の後藤未有(25)はシード入りは逃したが、来季の前半出場権を獲得。シード喪失者は、75位の川崎、82位の尾関彩美悠(22)、99位の臼井麗香(26)ら16人に上った。

