
長野泰雅
2025年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは12月4日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開催される。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では「オレの原動力」と題した連載で、出場予定の選手を紹介する。
* * * *
◆3年ぶり2回目出場 長野泰雅(22)=福岡地行= ロピアフジサンケイクラシック優勝
初優勝がゴルフへの意識を変えた。9月に初日から首位を守る完全V。「自信がついた。全部完璧を求めるため、練習時間を長くした」。ラウンド後の練習時間は倍以上に増え、時には日没までクラブを振るようになった。メジャー優勝、将来的な海外挑戦を目指し、名前が米ツアー歴代最多82勝のタイガー・ウッズ(米国)に由来する22歳は「もっと上に行きたい」と目線を高くした。
ゴルフに打ち込む傍ら、息抜きは「ボートレース」だ。人生で初めて舟券を購入時は「2500円が15万円になった。ビギナーズラックだった」と明かす。舟券を買わず、ボートレース場やネット中継で純粋にレースを楽しむことも多い。「考えるのが好き。選手やレース場、モーターの特徴を調べて、自分の考えが思い通りに行くとうれしい。ゴルフと一緒ですね」。コースや天候など状況に応じた戦略や状況判断など通じる部分は多い。
推し選手の1人はG1で5勝を誇るホープの関浩哉(31)だ。「若い中で一番うまくて、(勝ちにくい)外(コース)からでも攻めるレースをする」と注目し、自身と重ね合わせる。「僕はレースもゴルフもまくったり、攻めるのが好き。JTカップもどんどん攻めたい」。賞金ランク28位の出場から下克上をもくろむ。
プロ5年目。持ち前のショット力に加え、今春から専門コーチの指導を受けてパッティング精度も上がった。JTカップは初出場で15位だった22年大会に続く2回目。「うまい選手ばかりだけど、30人と少ないから勝てるチャンスはある。優勝したい」と気合をみなぎらせた。(星野 浩司)
◆長野 泰雅(ながの・たいが)2003年5月6日、福岡・篠栗町生まれ。22歳。父の影響で9歳でゴルフを始める。沖学園高1年時に国体で個人、団体戦の2冠。21年にプロ転向。ツアー初参戦の22年日本オープン3位。昨年は賞金ランク57位。170センチ、75キロ。

