１８番、バーディーでホールアウトする蝉川（カメラ・古川 剛伊）
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー ２５年シーズン最終戦 蝉川泰果メジャー最終戦 日本シリーズＪＴカップ 第１日（４日、東京よみうりＣＣ＝７００２ヤード、パー７０）
プロ転向５年目のレフティー、細野勇策（２２）＝三共グループ＝が７バーディー、１ダブルボギーで５アンダー、６５をマークした。首位と２打差の２位と好発進し、左打ち選手が大会を制覇すれば、日本勢では１９８１年の羽川豊以来４４年ぶり２人目。国内メジャー史上でも３人目の快挙となる。２３年に２２歳３２６日で制した蝉川泰果（２４）＝アース製薬＝に次ぐ、大会年少２番目の２２歳３３２日でのツアー初優勝を狙う。宋永漢（ソン・ヨンハン、３４）＝韓国＝が、７アンダーの６３で単独首位で滑り出した。
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難ホールの１８番で賞金王を争う蝉川が、最後にバーディーを奪ったのは大きい。距離が長く、グリーンの傾斜がきついので、パー３としては日本ツアーでは一番難しいホール。そこを取ったことで明日に勢いがつく。
しかも、１５番までは２オーバーで厳しい位置だったが、１６番から３連続バーディーで、アンダーパーにしたのは今後につながる。彼にとって逆転で賞金王になるには優勝しかないので、まずアンダーパーにしておくということが大事だった。トップとの６打差はそんなに気にしなくていい。今日は例年より風が強くなかった。２日目もそんなに強い風が吹く予報じゃないので、最低でも３アンダーくらいで回れれば、チャンスはある。
金子はもし蝉川が優勝したら、３位タイまでに入らなくてはならなくなる。２日目は最低でもアンダーパーで回らないといけない。ただ、プレーぶりは非常に安定感がある選手。自分のプレーをいかにできるかがカギになってくる。苦しくなった大岩はビッグスコアが欲しい。盛り上げる意味でも、賞金王争いは最終日までもつれることを期待したい。（プロゴルファー・牧野裕）