ツアー通算21勝の池田勇太が尾崎将司を悼む 16年賞金王のパーティーで「1回では認めない。2度、3度で本物」の言葉に号泣


池田勇太

池田勇太

 男子ゴルフで国内最多のプロ通算113勝(うちツアー94勝)を挙げた尾崎将司さんが23日、S状結腸がん(ステージ4)のため死去した。享年78歳。

 尾崎さんの背中を追い続けてきたツアー通算21勝を挙げる池田勇太(フリー)が、惜別のコメントを寄せた。

 「突然の訃報に接し、深い悲しみにくれております。ジャンボさんと初めて一緒にラウンドさせていただいたのは2003年ブリヂストンオープンの最終日でした。ジャンボさんに憧れてゴルフを始めました。当時まだ高校3年生で、まさか一緒に回れるとは思わず、緊張もさることながら、詰めかけたお客さんの多さにも度肝を抜かれたことを、昨日のように覚えています。私が2016年に賞金王に就いたパーティにサプライズで駆け付けてくださった。いつものジャンボさん節でゲストを笑わせながら、『1回では認めない。2度、3度で本物』との激励を私は泣きながら聞きました。昨年末にご病気の宣告を受けられたとき、近しい方から病状を聞いていましたが、ジャンボさんの口からは絶対に語られなかった。誰とも会わずに闘病生活に入られたので、昨年の喜寿のお誕生日にお宅に伺ったのが、最後となってしまいました。当時は私もケガをして治療中でしたので、親身になって症状を聞いてくださり、とにかくまずは治すことが一番と。治ればまた変わるから、と温かく励ましてくださった。私事ながら今年は3年ぶりにシード復活し、22日には40歳となり、ここからリスタート、と誓った翌日の訃報に力が抜けてしまいました。もう1回復活をお見せしたい、と思っていたのに。もっともっと生きて欲しかった。あまりに早く旅立ってしまいましたが、これからもずっと、私たちを見守っていてくださると、私は信じています。心からの感謝と敬愛と共に、謹んでご冥福をお祈りいたします」

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