
吉田鈴(左後方)らからフラワーシャワーを浴びて笑顔を見せる呉佳晏(ウー・チャイェン)。通算10アンダーで今季初優勝を果たした(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日(12日、埼玉・石坂GC=6580ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)
首位でスタートした台湾の呉佳晏(ウー・チャイェン、Hon Hai Foxconn)が、5バーディー、3ボギーの70で回り、通算10アンダーで今季初勝利。昨年11月の大王製紙エリエールレディスに続くツアー通算2勝目を挙げた。
2打差の2位は岩井明愛(ホンダ)と佐久間朱莉(大東建託)。3打差の4位は岡山絵里(ニトリ)だった。
最終組が前半を終了した時点で、首位は呉をはじめ、小林光希(みつき、三徳商事)、稲垣那奈子(三菱電機)、岡山の4人。さらに1打差の5位に前年覇者の安田祐香(NEC)、初優勝を目指す吉田鈴(りん、大東建託)、皆吉愛寿香(あすか、フリー)ら5人が追いかけ、1打差以内に9人がひしめく大混戦だった。しかし、後半、展開は大きく変わった。
呉が11番から17番の7ホールで4バーディーを量産して一気に抜け出した。最終18番を迎えた時は、2位に3打の大差をつけていた。最後は1・5メートルのパーパットを外し、ボギーで終えたが、笑顔で観衆の拍手に応えた。
「17番で勝てるかな、と思いました。最後はボギーでもいいし、ダブルボギーでもいいと思いました。初優勝の時は涙が出ましたけど、きょうは出ませんでしたね」と笑顔を交えて通算2勝目を振り返った。
台湾・新竹市出身の22歳。2022年11月に日本のプロテストに合格。翌23年に下部のステップアップツアーで3勝を挙げて、24年からレギュラーツアーにフル参戦。昨年は念願の初勝利を挙げた。日本語を猛勉強して、今では流暢(りゅうちょう)に話す。
優勝会見も通訳を介さずに、丁寧に答えた。流暢な日本語について「まだまだです�\x80\x82もっと勉強します。キャディーさんや選手と会話できるのでプレーにもいい影響があります。今はユーチューブで勉強しています」と謙虚に話した。
プロの世界で最も重要と言われる「サンデーバックナイン(最終日の後半9ホール)」で強さを見せつけた。メルセデスポイントランクは6位に浮上。「今季の目標はランク10位以内です」と前向きに話す。
強さと謙虚さ。その二つを持つ呉は今後、さらに日本ツアーで躍進しそうだ。

