河本結が1差2位浮上 14番チップインバーディーも「やったー、はい次」 速読術学び脳トレ


15番、パーパットを沈め笑顔の河本結(通算3オーバー、2位タイ(カメラ・中島 傑)

15番、パーパットを沈め笑顔の河本結(通算3オーバー、2位タイ(カメラ・中島 傑)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 報知新聞社後援 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(9日、茨城GC西C=6718ヤード、パー72)

 5位で出た河本結(27)=リコー=が2バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの76で回り、通算3オーバーでトップと1打差の2位に浮上した。初のメジャー制覇へ逆転を狙う。難セッティングに強風がからみ、2011年日本女子オープン第3ラウンド以来、全員がオーバーパーを記録。平均スコア「79・7424」は大会最多ストローク(08年のメジャー昇格後)の我慢比べとなった。75の福山恵梨(33)=松辰=が2オーバーで首位に立ち、初優勝に王手をかけた。

 トレードマークのリボンを大きくたなびかせながら、河本が食らいついた。風が吹き荒れ、グリーンは乾き、球は止まらない。「ハードな一日だった。全英オープンみたいに風が強くて、グリーンが硬くてピン位置も難しかったけど、最後まで集中力を切らさないでプレーできた」。最大瞬間風速は14・9メートル(午後5時)を記録し、全員オーバーパーはツアー15年ぶり。5時間40分を要した消耗戦を終え、息をついた。

 ダブルボギー直後の14番で、大きなご褒美が来た。グリーン右手前のサブグリーンからチップインバーディー。ガッツポーズが飛び出した。「一瞬で終わった。『バーディーだ! やったー、はい次』みたいな」。すぐに頭を切り替え、一打に集中した。「ミスショットは最後だけ」。この日最難関の18番でティーショットを左バンカーに入れ、この日2つ目のダブルボギーを喫したことを悔しがった。

 読書家の河本は多忙な遠征暮らしの合間に、月に5冊は本を読むようにしている。電子書籍ではなく紙派で、ツアー中も持ち歩く。現在手に取っているのは「速読の本」。「去年、本を読むのにめっちゃ時間がかかったから、速読の技術を身につけようと思って」。学ぶ心をコースの外で�\x82\x82大切にしている。脳トレにもなる速読術。メジャーの難セッティングで風のジャッジ、ラインの読みへと、思考を瞬時に巡らせた。

 4月のヤマハレディース後に39度近い高熱に襲われ、インフルエンザと診断された。その後ものどや気管支を痛めるなどし、途中棄権もあった。「(予定になかった)春休みになっちゃったけど、もう大丈夫」。体調は回復し笑顔が戻った。今季はSNSもほぼ封印。目標に掲げる“黄金世代”初の年間女王へ、より深くゴルフと向き合っている。「ワクワクしている。めっちゃ久しぶりな感じ」。初のメジャータイトルへ、コースとの勝負を楽しみ抜く。(高木 恵)

 ◆第3日の主な記録 全66人の18ホール平均スコア「79・7424」は、2008年のメジャー昇格後では大会最多ストロークでツアー史上19番目のワースト記録。全員オーバーパーは、11年の日本女子オープン(愛知・名古屋GC)第3日以来、15年ぶりの珍事となった。

 ◆黄金世代のメジャー制覇は過去4人 1998年度生まれの「黄金世代」のメジャー優勝は、畑岡奈紗4勝(2016、17、19年日本女子オープン、19年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯)、勝みなみ2勝(21、22年日本女子オープン)、原英莉花3勝(20、23年日本女子オープン、20年JLPGAツアー選手権リコー杯)、渋野日向子1勝(19年ワールドレディスサロンパスカップ)。

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