
4番、ティーショットを放ち打球方向を見つめる中野麟太朗(カメラ・渡辺 朋美)
◆男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第3日(6日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7464ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、昨年11月にプロ転向した中野麟太朗(三菱電機)が9位で出て6バーディー、3ボギーの68をマークし、通算4アンダーで首位と5打差の5位に浮上した。
「前半はお通夜だったけど、優勝戦線に戻ってこられた」。大会初出場の22歳から笑みがこぼれた。
1番でバーディーを奪った後、3番、5番、8番とボギーの連続。パットが入らない展開が続いた中、12番パー4で「そろそろ起きないとヤバいよ」とパターに話しかけ、2メートルを沈めてバーディーを奪った。「パターが目覚めてくれた。流れが変わった」と再びエンジンがかかった。13番、15番、17番と当て続けに1メートルに寄せて伸ばし、最終18番はグリーン右6ヤードからチップインバーディーで締めた。
後半だけで5つ伸ばす猛チャージ。初日は22位、同組2選手が途中棄権して15番から1人でプレーした2日目は9位、この日は5位と連日の浮上だ。中野は「昨日は大完璧だったけど、今日は超・完璧だった」と自画自賛した。
2023年の日本アマ覇者で、今春に早大を卒業した注目株。大会初出場で優勝すれば、2012年の藤本佳則(国際スポーツ振興協会)に続き、史上2人目(第1回を除く)の快挙となる。
同コースでの逆転Vは過去22回中9回あり、最大スコア差は5打差(2004年のS・K・ホ、2018年の市原弘大)。24年には石川遼(カシオ)が5打差16位から最終日に8つ伸ばして首位に追いつき、プレーオフ(最終結果は2位)に持ち込んだ例もある。
中野は「最終日はいつもドラマみたいなことが起きているように、すごい難しいの(セッティングやコンディション)が来ると思う。奇跡に近いようなラウンドをさせてもらったので、明日も大事にしたい。自分の底力を見せられるように頑張ります」と逆転Vを見据えた。

