
2番、ティーショットを放つ吉田鈴(カメラ・古川 剛伊)
◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス最終日(7日、新潟・ヨネックスCC=6483ヤード、パー72)
2位に3打差の首位からスタートした吉田鈴(りん、大東建託)は、3バーディー、2ボギーの71で回り、通算8アンダーで念願のツアー初優勝を飾った。一時は1打差3位に後退したが、すぐに再逆転。日本女子ツアー通算4勝の優利(エプソン)を姉に持つ22歳の人気女子プロがツアー史上4組目の姉妹優勝を達成した。2打差の3位は木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)、政田夢乃(なないろ生命)、倉林紅(こう、サーフビバレッジ)の3人。
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初優勝で“お約束”の涙はなかった。最終18番で約1メートルのバーディーパットを沈めて初優勝を決めた吉田鈴は爽やかな笑顔でガッツポーズをした。
「優勝の瞬間、いろんなものがこみ上げてくる、と思っていましたけど、思ったより冷静でした。もっと勝ちたいから、と思っているからでしょう」と、クールビューティーは明かした。
姉・福嶋晃子と妹・浩子、姉・堀奈津佳と妹・琴音、姉・岩井明愛(あきえ)と妹・千怜(ちさと)に続いてツアー史上4組目の姉妹優勝。その事実と話題も冷静に受け止めていた。
「姉と比べられることは仕方ありません。でも、それは他人の評価。私自身は姉のコピーはしたくなかった。自分のブランドを確立したい」。凛とした表情で言い切った。
同週開催の全米女子オープン(米カリフォルニア州リビエラCC)にメルセデスポイントランク首位の佐久間朱莉(大東建託)、同2位の河本結(リコー)をはじめ、10位以内の選手のうち8人が参戦。ランク上位選手の多くが不在だった。
「上位選手がいないことは分かっていたので、ヨネックスレディスはチャンスと思っていました」と吉田鈴は正直に明かした。その上で「そのチャンスをつかめたことは収穫です」と、うなずきながら話した。
チャンスをモノにするメンタルと運を持っていることはスターの条件。日本海を臨む新潟の美しいコースで、新たなヒロインが誕生した。

