【女子ゴルフ】永井花奈9年ぶりVに王手「ビックリ。100点以上」 惜敗した前週のリベンジへ


18番、ホールアウトし森田遥(右)と抱き合う永井花奈(カメラ・中島 傑)

18番、ホールアウトし森田遥(右)と抱き合う永井花奈(カメラ・中島 傑)

◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第3日(11日、北海道・真駒内CC空沼C=6700ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、6位から出た永井花奈(ServiceNow)が1イーグル、7バーディー、ボギーなしで大会コースレコード63をマークし、通算16アンダーの単独トップに浮上。2017年樋口久子・三菱電機レディス以来の2勝目に王手をかけた。「ビックリです。上出来。100点でいいです。いや、もう100点以上かもしれない。精いっぱい頑張れた」と胸を張った。

 後半最初の5ホールで6つ伸ばす猛チャージを見せた。10番パー4、右ラフからの残り152ヤードの2打目。8アイアンと迷った末、キャディーの最後の一押しで7アイアンを選択したことが奏功した。手前から転がり、カップに消えた。「いいショットが打てたので、近くにはつくだろうと思った。入ったのがきれいに見えた」。イーグルに両手を上げて喜んだ。

 勢いは止まらない。直後の11番から4連続バーディーを奪い、さらに加速した。「バーディーは今まで足りたことがないので、余るぐらい取ってやろうと。取れる時に取ろうと思って頑張った」。ショットをピンに絡め続け、14番で10メートル近いロングパットをねじ込んだのが、この日7つ目のバーディーとなった。

 前週の資生堂・JALレディスで惜敗したばかりだ。単独首位で迎えた最終18番でティーショットを右に曲げてボギーを喫し、7人によるプレーオフの末に敗れた。帰宅後、試合を配信するU―nextで自分のスイングを1番からすべて見返した。「ああ、悪かったな…って。スコアだけ見たらすごく悔しいけど、スイングを見たら結果に納得できた」

 「自分のスイングは好きじゃないので見たくなくて、見ることを避けていた」という29歳の中で、変化があったのは最近のことだ。「ミスを直すには、見返さないといけない、乗り越えないといけないと思って見るようになった」。スイングが詰まっていることに気がついた。インパクト後の方向性に意識を置くように修正したところ、今週ショットが上向いた。「見返しておいて良かった」。心からの声が漏れた。

 サッカーW杯のハイライトを、DAZNでマメにチェックしている。「あまりルールもよく分かっていないけど、すごいなと思いながら見ている」。4年に一度の大会にかける選手たちの覚悟に触れたことも、前を向くきっかけになった。「自分は毎週試合がある。チャンスはすぐに来る」。そう言い聞かせ、最善を尽くしてきた。

 そしてリベンジのチャンスは、想定外のタイミングで訪れた。「ビックリなんですよね。こんなに早く来るとは思っていなかった」と笑顔になった。「今季はスコアの目標を立ててやっていることがいい方向にいっている。今週はまず20アンダーに乗せることが目標」。今季は2位が3回。8年256日ぶりとなるツアー6番目のブランクVへ、自分のゴルフと向き合うだけだ。(高木 恵)

最新のカテゴリー記事