
尾崎将司さんの写真パネルが見守る中、10番からスタートした宮里優作(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ夏に爆発トーナメント 第1日(20日、群馬・草津CC=6690ヤード、パー72)
第1ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため、午後4時35分にサスペンデッドとなった。ツアー通算7勝の宮里優作(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの7アンダー65をマークし、トップと2打差の暫定7位につけた。「調子はそこまで良くはないけど、スコアメイクはうまくいった。フェアウェーを捉えて、上りのパットを打って、ということを一日変えずにできた。初日を丁寧に攻めた結果」と好スコアの要因を口にした。
前半16番で、この日唯一のピンチに陥った。ティーショットを左に曲げ、2打目はグリーン右のバンカーへ。4メートル近いパーパットをねじこみセーブした。「ボギーを打ったら一気に落ちてしまう伸ばし合いの展開」で、ボギーフリーを呼び込んだ。18番パー5ではピン右7~8メートルに2オンさせ、2パットのバーディーで伸ばした。
6週間のオープンウィークは地方でのオープン競技に5試合出場し、実戦感覚を維持した。「最近初日が悪いので、試合感が少しでも残っているうちにと思って」。北海道、宮城、大阪、兵庫、岩手と全国を転戦し、蓄えた感覚をフル放出した。「8バーディーぐらいはいかないとまずいかなと思っていた。標高が高い分、球の高さが上がるだけでボールは飛んでしまう。じゃっかん高さを抑えていったのが、テイーショットもアイアンも含めて良かったのかな」
本大会は昨年12月に亡くなった尾崎将司さんの追悼大会として開催。ジャンボ尾崎さんのパネルが全18ホールに飾られ、生前の肉声をAIで生成したメッセージが毎ホール、選手を鼓舞している。宮里にとって「ジャンボさんの声は癒やし」。各ホールのティーグラウンドで、尾崎さんの声に耳を傾けた。「攻めろ」「ガツンと行け」といった熱い言葉が続いた。「ジャンボさんらしい。刻まない人だから。どこでもドライバー」と懐かしんだ。
4日間計72種類のジャンボなエールが用意されている。この日の18番パー5だった。尾崎さんの声が流れ始めた。「フェアウェー取りにいかなきゃダメだ…」。静かに聴いていた宮里だったが、その後に続いた「そして、イーグルだ!」の猛ゲキに「おー!」とのけぞった。ジャンボボイスを満喫しながら、好スタートにつなげた。
初めて試合で同組で回ったのは、東北福祉大2年の時。2000年の日本オープン(千葉・鷹之台CC)だった。特にプロ転向後は気にかけてもらった。「練習場で打ってみろ」と、1時間近くつきあってくれたことが何度もあった。「小さい頃から憧れの人。最初は恐れ多すぎてしゃべりにくかったけど、プロになっていろんなことを話させてもらった。今でも亡くなった感じがしない」。心で生き続ける尾崎さんへの思いとともに、4日間を戦い抜く。(高木 恵)

