【平塚哲二のGOLFの哲学】(7)アプローチ「左足体重」で構えること


逆目の場合は、球を右足のかかとよりももう少し右にセットし、上から鋭角に打つ

逆目の場合は、球を右足のかかとよりももう少し右にセットし、上から鋭角に打つ

アプローチの基本は左足体重。右足は爪先で立ち、左足体重での練習がお薦め

アプローチの基本は左足体重。右足は爪先で立ち、左足体重での練習がお薦め

 グリーン周りからのアプローチでしっかりと打ったのに、球が思ったように飛ばない経験をした人もいると思います。これは芝目のせい。順目と、逆目では全く打ち方が異なるのです。

 順目の場合で気を付けなければならないのは、球がどれくらい浮いているかを見極めることです。球を右足の爪先前にセットして構え、芝の下をくぐらないようにして(いわゆるダルマ落とし)、払うような感じで打ちます。

 これに対して逆目の場合は、芝の抵抗があるのでいつもより距離が出ない。順目と同じ打ち方をするならば、ピンまでしっかりとキャリーさせるぐらいの振り幅が必要になります。また、球を右足のかかとよりももう少し右にセットし、ボールを上げようとするのではなく、上から鋭角に打つ方法もあります。このように打つと芝の抵抗に負けずにしっかりとボールにコンタクトができ、ピッチエンドランのような球筋になります。

 最後に、全てのアプローチで最も大切なことは、左足体重で構えること。アマチュアはボールを上げようとするあまり、ついつい右足体重になる傾向があります。これでは手前を叩いてダフったり、エッジに当たってトップしたりしてスコアメイクになりません。アドレスからインパクト、フォローまで左足体重が基本となります。練習場などで右足は爪先だけで立ち、左足体重で打つ練習をしてみてください。(次回はパットの確率を上げるパターの哲学です)

 ◆平塚 哲二(ひらつか・てつじ)1971年11月6日、京都府生まれ。44歳。日体大卒。2000年に初シード獲得後、03年には「日本シリーズ」で初優勝。その年の獲得賞金は1億円を超えて賞金ランク2位と活躍。09年にはアジアンツアーでプレーし、10年には同ツアーで3勝を挙げて賞金ランク5位に入った。国内ツアーは通算6勝。甲賀CC所属。173センチ、80キロ。