【古賀敬之のゴルフあれこれ】  第十三回 本来はグリーンになくても最もカップに近ければニアピン


 日本においての「ニアピン」はグリーンに乗ったボールがカップに最も近いのをそう呼んでいる。しかし、実際の「ニアピン」は「グリーニー(GREENIE)」または「クローゼスト・トゥ・ザ・ピン」といわれ、カップに近ければ、グリーンの上だろうが、外だろうが、とにかく一番近いのが、いわゆる「ニアピン」なのだ。グリーンに乗っていなければダメ―というのは和製ルール。ちなみに、英語で「CLOSE(クローズ)」は多くの場合、距離的な〝近さ〟を表し、「NEAR(ニア)」は時間的な〝近さ〟で使われることが多い。

 まあ、日本語でも「時刻」と「時間」を混同しているのだから、しょうがないか…。「時刻」は「午前1時」というように〝点〟で、時間は「1時間」のように〝間〟を表すもの。だから、待ち合わせの「時間」ではなく、正しくは「時刻」。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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