【平塚哲二のGOLFの哲学】(8)真っすぐ引いて真っすぐ打つ


 せっかくパーオンしたのに、3パットでイライラした経験のある人も多いことでしょう。250ヤードのドライバーショットも1打、1メートルのパットも1打。スコアメイクするにはいかにパット数を少なくするかがポイントとなります。

クラブなど置くことでフェース面を返さずに真っすぐ打ち出す練習ができる【右】正しいパターのストロークは、やじろべえのような肩を上下させる動きをイメージしよう

クラブなど置くことでフェース面を返さずに真っすぐ打ち出す練習ができる【右】正しいパターのストロークは、やじろべえのような肩を上下させる動きをイメージしよう

 パットで大切なのは、ヘッドの開閉、つまり横振りで打つのではなく、いかに真っすぐ引いて真っすぐ打ち出せるか。横振りで打つと、インパクトからフォローで右肩が前に出るので、引っかけたり、それを意識しすぎると逆に押し出したりします。実は肩の動きは横ではなく、縦の動きでパッティングするのが正解。例えるならやじろべえのような肩の動きです。
 また、1メートル以内のパットの確率を高めるには、目標に対してフェースを真っすぐに構える練習をするとよいでしょう。クラブや練習用のスティックを使うと、フェースの向きのチェックや、真っすぐ引いて真っすぐ打ち出す軌道を練習できます。
 次にロングパットの距離感を出すには、素振りが一番。カップを見ながら右手でパターを持ち、最初は大きめに振り、2回目に小さく振る。そして3回目に最適な振り幅を探し出し、距離と振り幅を同調させていきます。パッティングの順番待ちの間にでもできるルーチンなので、一度試してみてください。
 最後に、パターの選び方ですが、アマチュアゴルファーは、ヘッドの開閉で打つピン型ではなく、できれば慣性モーメントが高く、自然と真っすぐ引いて真っすぐ打ち出せるマレット型を使うことをお勧めします。
 これで3パットは撲滅! パッティングで悩んでいる人はスコアもよくなるに違いありません。みなさんこれからもゴルフを楽しんでください。(おわり)

 ◆平塚 哲二(ひらつか・てつじ)1971年11月6日、京都府出身。44歳。日体大卒。2000年に初シード獲得後、03年には「日本シリーズ」で初優勝。その年の獲得賞金は1億円を超えて賞金ランク2位と活躍。09年にはアジアンツアーでプレーし、10年には同ツアーで3勝を挙げて賞金ランク5位に入った。国内ツアーは通算6勝。甲賀CC所属。173センチ、80キロ。