【古賀敬之のゴルフあれこれ】  ゴルフにまつわる〝面白話〟第21弾 ピンは女性の髪留めからきている


 グリーン上に立てられている「旗竿」のことを「ピン」と呼ぶが、実は、この語源は髪に刺して止める「ヘアピン」にある。旗竿は英語で文字通り「FLAG(旗)POLE(竿)」となるのだが、なぜ、「ピン」と呼ばれるのか?
 かつては、ただ竿(棒)だけが立っていた。しかし、それだけでは、遠くからは判別しにくかったために、「何か目印になるものを…」と考えられたのが、木の枝などで編まれたカゴを竿の先に付けたもの。これは、盛んにゴルフが行われていた英国のリンクス(海岸べり)は海風が強かったため、布で作った旗では強風で竿がしなってしまう。そこで、粗く編んだカゴなら網目から風が抜けるので安定した。そして出来上がった旗竿を遠くから見ると、女性がよく髪留めに使っていた「ヘアピン」に似ていた。そこから「ピン」と呼ばれるようになったという。
 ちなみに、「ピンの長さは7フィート(約2メートル13センチ)以上あることが望ましい」とされているが、実は明確な規定はない。というのも、アップダウンの多いコースで打ち上げる時にピンが見えにくいため長い旗竿が使われ、逆に英国のリンクスなどのように強風にあおられる場所では、しなりを抑えるために短めのピンが使われている。
 現在、日本では8フィート(約2メートル40センチ)のものが多く使われており、従って「1ピンにつけた!」という時は2センチ半くらいと思えばいい。

 

 ◇古賀 敬之(こが・たかゆき)
1975年、報知新聞社入社。運動部、野球部、出版部などに所属。運動部ではゴルフとウィンタースポーツを中心に取材。マスターズをはじめ男女、シニアの8大メジャーを取材。冬は、日本がノルディック複合の金メダルを獲得したリレハンメル五輪を取材した。出版部では「報知高校野球」「報知グラフ」編集長などを歴任。北海道生まれ、中央大卒。

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