22歳・時松ツアー初V!大会新通算25アンダー、3週前出場切符


 ◆男子プロゴルフツアー ダンロップスリクソン福島オープン最終日(24日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)

 5打差の単独首位で出たプロ5年目の時松隆光(りゅうこう、22)=筑紫ケ丘GC=が5バーディー、1ボギーの68で回り、大会記録を1打更新する通算25アンダーでツアー初優勝を飾った。今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC、報知新聞社主催)初切符もつかんだ。66で回った41歳の岩本高志(K’S GOLF LOUNGE)が3打差の2位。65をマークした14年賞金王の小田孔明(38)=プレナス=が、20アンダーで今季自己最高の3位に入った。

 22歳の新鋭が夏空の下、歓喜のウォーターシャワーを浴びた。最終18番。時松は1メートルのパーパットを淡々と沈めた。中盤まで緊張も見られたが、一度も首位を譲らずに逃げ切った。「一日が本当に長かった。両親の前で優勝できたのがうれしい」。仲間たちに水をかけて祝福されると、穏やかな笑みで喜びに浸った。

 3週前に下部ツアーで初V。その資格で今大会に出場した。本名は「源蔵(げんぞう)」。12年に知人に勧められ、地元・福岡の寺で授かった「隆光」に登録名を変更。今年、本名に戻すことも検討したが「優勝したので五分五分」とうれしい悩みも抱えた。この勝利で18年までのシードを獲得。2週前、日本プロ選手権日清カップヌードル杯で同組となった01、03年賞金王・伊澤利光の言葉が自信になっている。「マネジメントを褒められた。自分は間違っていないと思った。もっと練習して、毎年活躍できる力をつけたい」。爆発力を秘めた有望株が頭角を現した。

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年9月7日、福岡県生まれ。22歳。5歳から父の影響でゴルフを始め、沖学園高1年で全国高校選手権団体優勝。12年にプロ転向。これまでの最高成績は13年関西オープンの5位。賞金ランクも13年の84位(846万9357円)が自己最高。168センチ、75キロ。

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