片山「パニくってます」16年目で初!相棒・金魚マネジャー、リオ不在


グリーンで入念にパッティングの練習をする片山晋呉

グリーンで入念にパッティングの練習をする片山晋呉

 男子プロゴルフの「ネスレ招待 日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」は29日から3日間、北海道・恵庭CCで行われる。リオデジャネイロ五輪代表でホストプロの片山晋呉(43)=イーグルポイントGC=は28日、プロアマ戦で最終調整。16年間行動をともにしてきた専属マネジャーの金魚(きんぎょ)潤一郎さん(39)が、五輪に帯同できないことが分かった。

 コースを去る直前、片山は「潤(金魚さん)がリオに行けないんだよ。16年目で初めて。パニクってますわ」と漏らした。五輪の規定でゴルフの選手に与えられる関係者パスは1人2枚まで。片山はキャディー、トレーナーを帯同するため、金魚さんが晴れ舞台に同行できなくなってしまった。

 金魚さんは01年にマネジャーになって以降、片山が出場する全試合に帯同。ハワイ生まれで英語が堪能のため、特に海外ではツアー関係者との折衝などで片山のストレスを軽減している。練習中にはスイングやパッティングの動画を撮影して一緒にチェックしており、細かな違いも見分けられるほど。片山にとっては家族のような存在だけにショックは大きい。さらにキャディーがフィジー人で米国経由だと米国ビザが必要なため欧州経由に変更。「数時間前にやっと取れた」というが、関係者の費用などで持ち出し分は数百万円にも及ぶ見通しだ。

 そんな“逆風”の中でも闘志は失っていない。今月上旬に知人との会話からヒントを見つけ、ショットが劇的に改善。地区大会の北陸オープン(15~16日)で優勝するなど絶好調で今大会を迎える。五輪前最後の実戦は自身がホストを務めており、昨年は準優勝。「このタイミングでオリンピックに選ばれるのも、こういうこと(ホスト大会)ができるのも巡り合わせ。ありがたいな」。日本最高額の優勝賞金1億円をつかんで、気持ち良くリオに乗り込みたい。(岩崎 敦)

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