◆リオデジャネイロ五輪 ゴルフ ▽女子第1日(17日・五輪ゴルフコース)
女子の第1ラウンドが17日、オリンピックGCで行われ、米ツアー2勝の野村敏京(23)=フリー=が5バーディー、3ボギーの2アンダー、69の11位と好発進した。ヘビやカピバラら珍獣の“応援”も受け、首位と4打差で滑り出した。日本ツアー通算17勝の大山志保(39)=大和ハウス工業=も1アンダー、70の19位と好スタート。全英リコー女子オープン覇者アリヤ・ジュタヌガーン(20)=タイ=が6アンダーで単独首位。予選落ちはなく、4日間72ホールで争う。
いきなり現れた珍客のおかげで、五輪初出場の緊張が吹き飛んだ。野村のスタート前にティーグラウンド付近でヘビが出現。騒ぎになる中での第1打は左バンカーに入り、4オン2パットのボギー発進。自然公園にかかる地域に造られたコースらしく、1番グリーン近くでは背後をカピバラが横切った。「動物園みたい。大きいねずみみたいだった」と笑い飛ばした。
肩の力が抜けて本領を発揮した。ピン右2メートルにつけた4番から10メートルをねじ込んだ7番まで4連続バーディー。「自分のゴルフができた」と米ツアー今季バーディー数2位の実力を見せつけた。
第2ラウンドは荒天予報も出ている。「セカンドショットが大事。2アンダー(69)くらいで回れれば」と野村。男子では、コース内のワニとの触れ合いを楽しんだステンソン(スウェーデン)が銀メダル。日本女子のエースも野生の力を背に、メダルへと突き進む。
◆ゴルフの主な珍客乱入
▽ニホンカモシカ 12年の女子ツアー、ゴルフ5レディス(岐阜・みずなみCC)初日。服部真夕が9番をプレー中に特別天然記念物の出現でプレーを止められたが、68で8位発進。
▽サル 10年の男子ツアー、東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋)初日。5番で小田孔明の第1打が左ラフへ。約30匹もの猿が現れ、ボールを転がすなどして逃げた。「局外者」が動かしたため、罰なしでドロップ。
▽カンガルー 13年の米女子ツアー、ISPSハンダオーストラリアオープン第2日。4番で上原彩子の第1打が右ラフへ。突然、コース内に野生のカンガルーの群れが乱入。「和ませてくれた」と上原は続く5番から3連続バーディーと盛り返した。