大山、パット復調6位浮上…プロ初“日本タイトル”望みつなぐ


17番でバーディーパットを沈め笑顔を見せる大山志保

17番でバーディーパットを沈め笑顔を見せる大山志保

 ◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第3日(10日、北海道・登別CC、6750ヤード、パー72)

 リオ五輪で42位に終わった大山志保(39)=大和ハウス工業=が、プロ初の“日本タイトル”奪取へ望みをつないだ。

 2バーディー、2ボギーの72で回って5打差18位から4打差6位に浮上。最終日は猛チャージをかけ、リオの悔しさを晴らす。同台湾代表のテレサ・ルー(28)=太陽生命=、酒井美紀(25)=国際スポーツ振興協会=が通算1アンダーで首位で並んだ。

 前を向くために、過去には縛られない。最終18番で痛恨のボギーを喫した大山は、あっけらかんと話した。「最後はボギーだったけど、ガッカリする内容じゃない。いいパットもたくさんあった」。難コースで強風が吹き荒れ、アンダーパー(71以下)で回った選手は2人だけ。72と踏ん張って上位に進出し、胸を張った。

 ツアー通算17勝の実力者。39歳になっても、競技に取り組む姿勢は真剣で貪欲だ。予選の2日間、15年大会を制したルー、14年大会覇者の鈴木愛と同組で回った。「テレサと愛ちゃん、2人のパターはすごく入る。力感とリズムがいいんです。勉強になりました」。詳細は明かさなかったが、両者の長所を取り入れ、リズムよく打つことを心がけた。17番はカラーから10メートルを沈めるなど、リオ五輪で不調だったパットが復調した。

 初めての五輪では、通算8オーバーで42位に沈んだ。「すごく悔しかった。でも、その悔しさがあるから、上に行きたいと思う。まだまだ進化し続けたい」と39歳は力を込めた。夢舞台での敗戦が、闘争心に再び火をつけた。自身初の日本タイトルを奪い、東京五輪への第一歩にする。(高橋 宏磁)

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