遼、パーマー氏へ恩返し米初Vだ!


 プロゴルフでメジャー7勝、米ツアー通算62勝を挙げて「キング」と呼ばれたアーノルド・パーマー氏が25日、米ペンシルベニア州ピッツバーグの病院で死去したと米国ゴルフ協会が発表した。87歳だった。AP通信によると、死因は心臓疾患による合併症。1950年代半ばからジャック・ニクラウス氏(76)、ゲーリー・プレーヤー氏(80)とともに「ビッグスリー」として活躍し、ゴルフ人気を飛躍的に高めた。日本では、名前を冠し傘のマークをあしらった服飾品ブランドでも知られた。

 パーマー氏にあこがれ、米ツアーに主戦場を置く男子プロゴルフの石川遼(25)=カシオ=は26日、熊本県内で訃報に接し、攻撃的ゴルフへと導いてくれた故人を悼みながら米ツアーでの飛躍を誓った。

 石川は「あれだけ偉大な方。お会いできる機会があって今の年齢で声をかけていただいたのは貴重な経験でした」としのんだ。最後に会ったのは昨年4月、石川が自宅を構え、パーマー氏が設計したベイヒルGC内で練習していた時。「すごいやつれた感じで。僕のことは覚えていてくださって。頑張れよと声をかけてくださいました」と振り返る。

 石川にとっては“恩人”だ。中学1年だった2004年7月、同GCで行われた米ジュニアゴルフ協会の大会に出場し、周りとの圧倒的な飛距離差を痛感。予選落ちがきっかけで、よりピンに近い位置まで飛ばし、常にバーディーを狙う攻撃スタイルへの変ぼうを決意した。

 初対面は09年3月のアーノルド・パーマー招待。17歳の石川は「13歳の時にここに来ました」と英語で話しかけて握手を交わした。パーマー氏に右手親指を突き出すポーズを見せられ「試合で勝ったときには、このポーズをしろ。どんどんこれができるようになるといいな。日本だけでなく世界で活躍してほしい」と米ツアー優勝を期待された。以降、7年連続で同大会に出場し、14年には8位に入った。「パーマーさんの気持ちのこもっている場所で練習に励んで、僕も頑張りたい」と石川。恩返しの米ツアー初Vを心に誓った。(榎本 友一)

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