小斉平、“遼イズム”で2差2位発進


 ◆男子アマチュアゴルフ アジアパシフィック選手権第1日(6日、韓国・ジャック・ニクラウスGC、6457ヤード、パー72)

 【仁川(韓国)6日=浜田洋平】8月の日本ジュニア選手権を制した小斉平優和(こさいひら・ゆうわ、18)=茨城・日本ウェルネス高3年=が6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダーで首位と2打差の2位。大会優勝者に与えられる来年のメジャー・マスターズの出場権獲得へ好発進。9月の世界アマで優勝したキャメロン・デービス(豪州)が7アンダーで単独首位。

合宿で技術学ぶ アジアNO1アマを決める大会で、小斉平が好スタートを切った。出だしの10番で6メートル、14番で5メートルのバーディーパットを沈め2アンダーで折り返すと、8番ではピン手前9ヤードのカラーからパターで沈めてバーディーを重ねた。「きょうは95点。ほぼ満点に近いです」。1ボギーで5点を引いたが、平均飛距離290ヤードのドライバーだけでなく、小技もさえて2位に食い込んだ。

 昨年12月に石川遼(25)=カシオ=の主催する沖縄合宿に参加。スイングやコース戦略を丁寧に教わり「ゴルフだけじゃなく内面もすごい。かっこいいし、ああなりたい」と感激した。時間を共有して感じたのが、ゴルフへ取り組む真摯(しんし)な姿勢。「遼さんは思った以上にすごい努力をしていた。僕も自分から取り組もうと思った」と活躍の理由を知った。

 もともと、サボリ癖のある性格。ゴルフノートは人から言われて書き始めたが、最近は自らペンを走らせ、書く量も増えた。「もっとゴルフを楽しまなくちゃダメだよ」という石川からの言葉を胸に刻み、7月の日本アマで3位、8月の日本ジュニアで優勝するなど今季の急成長につながった。

 今大会はアマチュアの世界ランクで自身より上位の選手が欠場したことで繰り上がりで出場。次週は石川も出場する国内メジャーの日本オープン(埼玉・狭山GC)に挑戦する。「いい報告ができたら。そこでまた学びたい」。マスターズ切符を手土産にして、石川に凱旋報告をしたい。

最新のカテゴリー記事