女子プロゴルフツアーのスタンレーレディスは７日から３日間、静岡・東名ＣＣ（パー７２、６５８６ヤード）で行われる。前週のメジャー、日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を成し遂げた畑岡奈紗（なさ、１７）が、在籍している茨城・ルネサンス高の“顔”に起用されることが６日、分かった。学内広報誌や受験者用の学校案内パンフレットの表紙を飾ることが濃厚で、１１月には祝勝会、１２月には表彰式が行われることになった。
ゴルフ界を震撼（しんかん）させたシンデレラガールが、母校の“看板”になる。畑岡は６日、真夏日の東名ＣＣで約５時間の最終調整。練習後はルネサンス高の広報担当者の取材を受けた。ビデオカメラで動画も撮影し、日本女子オープン制覇の快挙を振り返った。今年４月から編入し、現在３年生の畑岡は、同校の公式サイトなどに掲載されることを伝え聞くと「そうなんですか。うれしいですね」と照れ笑いした。
通信制の同校関係者によると、畑岡の偉業をたたえ、全国に約３２００人いる生徒に配られる広報誌の表紙に掲載されるという。「（大会が）ＮＨＫさんの生中継ということもあり、学校名も出て宣伝もしてくれました。前向きに検討しています」と学校案内パンフの表紙起用も示唆。１１月には都内で祝勝会を開催し、１２月の期末登校日には優秀賞の表彰式も行われる。
海外志向の強い最強アマは、２０日から米女子ツアーの来季出場権をかけた第２次予選会に出場。女子高生らしく英語の勉強にも励んでいる。中学からビリー・ジョエルらのＣＤを聴き「相手の言っていることは大体わかります」。約１年半前からは、ボールにロケットマークの絵と「ＮＡＳＡ」の英語名を記している。
来週のプロ転向が予想され、今大会がアマ最終戦になる可能性が濃厚。この日は初日に同組で回るイ・ボミと初対面し「先週はおめでとう。明日よろしくね」と声を掛けられた。無限の可能性を秘めた１７歳が、日本女子ツアーの顔に挑む。（榎本 友一）