松山&遼「悔しい」6差6位…18年日本で雪辱だ


18番、ギャラリーの声援に帽子を取って応える松山英樹(左)と石川遼。通算14アンダーで6位に終わった

18番、ギャラリーの声援に帽子を取って応える松山英樹(左)と石川遼。通算14アンダーで6位に終わった

 ◆男子プロゴルフ ISPSハンダ・ワールドカップ最終日(27日、豪州・キングストンヒースGC=7111ヤード、パー72)

 【メルボルン(豪州)27日=浜田洋平】最終日は各自のボールをプレーし、良い方のスコアを記録するフォアボールで行われ、4位で出た松山英樹(24)=LEXUS=と石川遼(25)=カシオ=の日本は7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算14アンダーで首位と6打差の6位。人気ペアは、母国開催も有力視される次回18年大会での雪辱を誓った。首位で出たデンマークが66で回り、20アンダーで初優勝。

 世界制覇の夢は散った。14アンダーで首位との差を1つしか詰められず、6打差6位。順位を2つ落とし、松山は「悔しい。遼と組んで優勝すれば、日本のゴルフ界を変えられると思っていた」と無念を口にした。

 直近4戦3勝の好成績を支えた松山のパットが絶不調だった。序盤もチャンスで外したが、石川がバーディーでカバー。7番では松山が2日目に成功した右隣の1番フェアウェーを使う“裏ルート”でバーディーを奪った。攻めの姿勢で4打差2位に迫ったものの、勢いはここまで。石川が「自分も同じチャンスにつけたら、どちらかは入った。英樹が『俺のせいだ』と言うのは違う」とかばったが、松山は「8、10、12番でも外したのがチームとして痛かった」と責任を背負った。

 世界一は日本のファンの前で成し遂げる。米ツアーは早ければ2018年に次回W杯の開催を模索中で、20年の東京五輪を控える日本も開催地の候補。今大会は日本のゴルフ場関係者が視察に訪れ、日本ゴルフツアー機構の青木功会長(74)も米ツアー関係者と会談するなど、母国開催の実現へ歩み始めた。

 「次も出るチャンスがあれば、遼と組みたい。優勝できるようにもう一回、頑張っていく」と松山。石川も「世界ランクをもっと上げて、英樹と一緒にワールドカップに戻ってきたい」と口をそろえた。世界一になってゴルフの面白さを伝えたい。近い将来、日本の若き黄金ペアが夢を現実にする。

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