高橋恵「涙出た」プロ1勝!2位後退から逆転、史上最年少V以来


 ◆女子プロゴルフ新人戦 加賀電子カップ最終日(9日、千葉・グレートアイランドC=6526ヤード、パー72)

 10年の下部ツアーで、国内ツアー史上最年少の13歳で優勝した高橋恵(20)=フリー=が73で回って通算3アンダーとし、プロ転向後初勝利を飾った。首位で出ながら前半で2つボギーを叩き、8番終了時には1差2位に後退。それでも11番でバーディーを奪って逆転。2位に4打差をつけ、約6年ぶりの優勝を「感動して涙が出た」と喜んだ。

 下部ツアー優勝後は「天才少女」と騒がれた。期待が重圧となり「パターを打とうとすると、揺れているように見える」と苦しんだ。深刻なスランプは、数年前に祖母の喜美子さん(74)から「マイペースでやればいいのよ」と言われて脱出。「吹っ切れた。期待に応えようと思った」

 過去の今大会優勝者からは、不動裕理ら4人の賞金女王が誕生。05年大会を制した上田桃子は07年に女王となった。「4年後には賞金女王になりたい」。心身ともに成長した天才少女が、再びプロの舞台で躍動する。(高橋 宏磁)

 ◆高橋 恵(たかはし・めぐみ)1996年7月20日、神奈川県生まれ。20歳。小学4年でゴルフを始める。10年7月の女子下部ツアー、ANAプリンセスカップで13歳11か月で優勝。長野・佐久長聖高を経て、今年7月、2度目のプロテストに10位で合格。家族は両親と妹2人。172センチ、60キロ。

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