宮本、6位浮上!「みまひな」に学ぶ打倒外国勢


4番、ティーショットを放つ宮本

4番、ティーショットを放つ宮本

 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 日本ツアー選手権・森ビル杯第3日(3日、茨城・宍戸ヒルズCC=7384ヤード、パー71)

 第2ラウンド(R)の残りと第3Rを行い、国内メジャー5勝の宮本勝昌(44)=ハートンホテル=が4バーディー、1ダブルボギーの69で回り、通算4アンダーで首位と3打差の6位に浮上。7年ぶり2度目の全英オープン(7月20日開幕・ロイヤルバークデールGC)切符と単独最多の大会3勝目に挑む。豪州のブレンダン・ジョーンズ(42)=キャロウェイゴルフ=ら2人が7アンダーで首位。

 “メジャー男”宮本が苦しみながら、歴代8位となる6つ目の日本タイトルを射程に入れた。最終18番で4オン2パットのダブルボギーも、直後に首位のキューが17番でトリプルボギーをたたき3打差に縮まった。ホールアウト後に伝え聞くと「何ぃ? 表情一つ変えなかったと書いておいて下さい」と頬を緩めた。

 距離とラフが長く、グリーンも速い難設定を小技で耐えた。2番でグリーン右ラフからの第3打をロブショットで1メートルにつけてバーディー。16番はグリーン左ラフからの第2打を50センチにつけてパー。「スコアの出るコースではないので」。10年に優勝した好相性のコースで懸命に粘った。

 日本勢が快進撃を続ける世界卓球が力になっている。「スポーツ観戦が趣味」という44歳は宿舎で連日テレビ観戦。「早田ひなちゃんはバックハンドが超速い。伊藤美誠ちゃんとの女子ダブルスで16年ぶりのメダルはすごいよね。今夜の平野美宇ちゃんのシングルスも楽しみ。テレビで打倒・外国勢の勉強をしますよ」。今大会は上位5人を外国勢が占めているが、宮本は通算10勝のうち最終日逆転Vが5度。「明日は奇跡を目指します」。卓球ニッポンに負けじと頂点に挑む。(榎本 友一)

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