◆米男子プロゴルフツアーメジャー第2戦 全米オープン▽第1日(15日、米ウィスコンシン州エリンヒルズGC)
【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)15日=浜田洋平】松山英樹(25)=LEXUS=は10番から出て、15番パー4で今大会5度目の出場で初のイーグルを奪うなど16番まで終えて1アンダー。1番スタートの宮里優作(36)=フリー=は1アンダーで前半を折り返した。10番スタートの谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=はイーブンパー、今平周吾(24)=レオパレスリゾートグアム=は1オーバーで前半をターンした。
大歓声の中で、松山の19度目の海外メジャーの幕が開けた。空色のシャツと白いパンツに身を包み、15番パー4で大ギャラリーを熱狂に包んだ。第1打をフェアウェーに運ぶと、残り104ヤードから得意のアイアンでの第2打が火を噴いた。ピン左上5メートル付近に着弾すると、傾斜を伝ってカップへ吸い込まれた。イーグルを知らせる大歓声に世界ランク4位は両手を広げ、進藤大典キャディーとハイタッチした。
大会の最注目組に入った。米ツアー屈指の人気を誇るリッキー・ファウラー(米国)、世界ランク10位のジョン・ラーム(スペイン)。20代で米ツアー優勝経験を持ち、海外メジャー初制覇を狙う3人だ。多くの日本人のファンも応援に駆けつけ「リッキー!」「ヒデキー!」という大歓声を浴びながらのラウンド。海外メジャーは過去6大会連続で初優勝者が出ており、米メディアは「今年は、この組から優勝者が出るかもしれない」などとあおった。
松山は試合のなかった前週、フロリダ州の自宅で調整。「ずーっと雨。やばかったですね。寝て、食べてばっかり」と満足のいく練習はできなかった。「(気分転換を)するしかない」と休養を十分に取って10日にコース入り。合計3ラウンドを回って入念にコースを確認。世界一難しいメジャー舞台で頂点を目指す。