◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子オープン第2日(14日、米ニュージャージー州トランプナショナルGC)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、今季限りで引退する宮里藍(32)=サントリー=は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算1オーバーの41位で予選を通過した。大会会場の所有者で、試合観戦に訪れたトランプ米大統領(71)のそばでバーディー。一時は予選通過圏外だったが、粘りのゴルフで2013年以来、出場2大会ぶりの決勝ラウンド進出を果たした。フォン・シャンシャン(中国)が8アンダーで単独首位。
雨や風に耐え、終盤のチャンスをものにした。藍は一時予選通過圏外の3オーバーから、15、18番でバーディー。予選通過を確実にし、41位で第2Rを終えた。「最低限の目標はクリア。要所で我慢ができた」と振り返った。
トランプ氏の“御前”だった。会場所有者の同氏が15、16番を望む特別席から観戦。滞在は夕方の3時間ほどで、会場を離れる際には観客から大きな歓声が湧き、手を振って応えていた。ちょうど、15番フェアウェーにいた藍は「『ワー』と声がしたので(キャディーと)『来ているのかもね』と話していた」と存在を確認できてはいなかったが、このホールで下り5メートルのバーディーパットを沈めてみせた。
首位と9打差だが、確かな手応えはある。「この2日間は4つ、5つは(アンダーが)出たラウンド。優勝争いに加わっていてもおかしくない内容」。メジャー制覇は諦めるのは早い。