鈴木晃祐、最終日で70「夢みたい」3打差逆転V


各部門の優勝カップを手に笑顔を見せる(左から)15~17歳男子の部・鈴木晃祐、同女子の部・菅沼菜々、12歳~14歳男子の部・久常涼、同女子の部・堤姫乃

各部門の優勝カップを手に笑顔を見せる(左から)15~17歳男子の部・鈴木晃祐、同女子の部・菅沼菜々、12歳~14歳男子の部・久常涼、同女子の部・堤姫乃

 ◇ゴルフ日本ジュニア選手権 男子15~17歳の部最終日(18日、埼玉・霞ケ関CC東C、参加62人(男子12~14歳の部、女子12~14歳の部、同15~17歳の部=霞ケ関CC西C、参加30人、参加32人、参加41人)曇り、微風)

  男子15~17歳の部は、3打差3位で出た鈴木晃祐(こうすけ、17)=西武台千葉高2年=が2バーディー、1ボギーの70で回り、通算1アンダーで逆転優勝。2020年東京五輪コースに改修後、初の公式戦王者となった。女子15~17歳の部は、初日から首位を走った菅沼菜々(17)=埼玉栄高3年=が75で回り、4アンダーで完全優勝を飾った。

 曇天の下、20年東京五輪コースで最終日最終組対決を制した。1打リードの最終18番パー4。鈴木はグリーン左ラフ25ヤードからの第3打を1メートルへ寄せてパー。安定したショートゲームで初の日本タイトルをつかみ「緊張したんですけど、自分のプレーに集中しました。本当に夢みたい」と優勝トロフィーを笑顔で掲げた。

 2年前、鈴木は484ヤード短い東Cで32位だった。174センチと身長も飛距離も伸びたが「フェアウェーバンカーは300ヤード付近に多くて、平均飛距離270ヤードの僕にはあまり関係なかったですね」と苦笑いした。

 07年大会王者の石川遼に憧れて7歳でゴルフを始めた。中学時代から石川の父・勝美氏の指導を受け、遼とラウンドした経験も。「飛距離がすごかった。大学卒業後は遼さんみたいに皆を沸かせるプロになりたい」と鈴木。昨夏のリオ五輪女子レスリング58キロ級で4連覇した伊調馨にも憧れる17歳は「僕も連覇したい」と来夏、五輪舞台でのV2に挑む。(榎本 友一)

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