松森彩夏、松山効果で小技好調68、22位から4位に浮上


15番、バーディーを決めた松森彩夏。通算5アンダーで4位に浮上した(カメラ・安藤 篤志)

15番、バーディーを決めた松森彩夏。通算5アンダーで4位に浮上した(カメラ・安藤 篤志)

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第2日(25日、北海道・小樽CC)

 22位から出た通算1勝の美人プロ、松森彩夏(23)=スターツ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダー。首位と5打差の4位に浮上した。左手親指を痛めて2戦を休養した今月上旬、米男子メジャー・全米プロ選手権での松山英樹の激闘をテレビ観戦。イメージをつかんだショートゲームがさえた。大会コースレコードを1打更新する65で回った通算23勝の韓国、申ジエ(29)=スリーボンド=が首位。

 晴れ渡った北の大地に、松森彩の笑顔が咲いた。9番、残り80ヤード右ラフから放った58度ウェッジの第3打を手前1メートル半に寄せてバーディーを先行させると、後半も11番で5メートル、14、15番は3メートルを沈めて68。小技が好調で4位に浮上した。

 全米プロで最終日の10番まで単独首位に立ち(結果は5位)、日本男子初の海外メジャーVに近づいた松山からヒントを得た。負傷の影響で試合を休養し、自宅で連日のテレビ観戦。悔し涙にもらい泣きしそうにもなった。技術面では「ショートゲームが上手でイメージが豊かだなと。打つ前にイメージを出して、打ち方、構えを意識したらパットとアプローチが良くなった」と松山が打つ姿を思い出して結果につなげ、まさに“けがの功名”となった。

 海外挑戦への意向も強く、10月中旬に行われる米ツアー2次予選会への登録も済ませた。受験は未定ながら「もっと成長して、そこ(米ツアー)に到達したい」と思い描く。昨年1勝も今季は賞金ランク59位。決勝ラウンドへ「一打一打集中したい」と力を込めた。(岩原 正幸)

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