光里、39位タイで2戦連続予選突破


10番でティーショットを放つ藤田【下】3オーバー47位タイで決勝ラウンドに進んだ政田夢乃

10番でティーショットを放つ藤田【下】3オーバー47位タイで決勝ラウンドに進んだ政田夢乃

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第2日(25日、北海道・小樽CC)

 札幌市出身の藤田光里(22)=レオパレスリゾートグアム=が地元で2戦連続の予選突破を果たした。37位でスタートし、2バーディー、4ボギーの74。通算2オーバーで39位タイとなった。今月8日の全国高校選手権で優勝した政田夢乃(北海学園札幌3年)も通算3オーバーの47位タイで予選通過。北広島出身のホステスプロ・小祝さくら(19)=ニトリ=は76と崩れ、6オーバーの71位タイで予選落ちした。

 苦しみながらも、粘り続けた。最終9番ロング。藤田は3打目をピンそば60センチに寄せてバーディーを奪うと、ようやく笑みを浮かべた。「よかった。最後に(バーディーを)取れてあすにつながる」。後半に3度パーパットを外す苦しい展開にも、最後まで気持ちは切らさなかった。

 イップスから克服した。今季前半に左ひじを負傷。痛みをかばいながらスイングを続けたことで、フォームを崩してショット不振に陥った。ティーショットで隣のコースに曲がることもあった。「練習場ではいいのに。コースに出ると怖くて…。手が震えていた」と当時を振り返った。

 転機になったのは、先月末の「大東建託・いい部屋ネットレディス」だった。予選落ちにも「ショットが上手くいって。なんかピンと来たんです」とスランプ脱出のヒントを見つけた。恐怖感から逃げず、乗り越えてきた。「調子は上がってきている。あすはアンダーで回りたい」と巻き返しを誓った。(清藤 駿太)

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