◆女子プロゴルフツアー マンシングウェアレディース 東海クラシック第1日(15日、愛知・新南愛知CC美浜C)
プロ7年目の青木瀬令奈(24)=三和シヤッター工業=が6バーディー、1ボギーの67で首位と2打差の4位と好発進。最終日(17日)は台風18号が会場周辺に上陸する可能性もあり、第2ラウンドまでの短期決戦も十分予想され「最初から2日間と考えて」攻める作戦が奏功。6月に36ホールの短縮競技で初優勝を挙げた“再現”を狙う。韓国の全美貞(34)=眞露=が7アンダーで首位。
“短期決戦キラー”の血が騒ぎ出した。スタート前、初タッグを組む男女ツアー通算22勝の梅原敦キャディー(43)との作戦会議。青木は「最初から今週は2日間と考えてゴルフをしよう。今日の目標は5アンダー。2日で10アンダー出せば優勝争いできる」と心に決めてスタートした。
ボギー発進でもガンガン攻めた。後半は1メートル半~3メートルのバーディーパットが次々と決まり、終盤7ホールで5つ伸ばしてノルマ達成。「日曜日にもし(競技を)やったら、また(気持ちを)準備すればいい」と割り切る姿勢も見せた。
知多半島南西部に位置する伊勢湾沿いの会場には、台風18号が上陸する可能性がある。最終日(17日)午前の予報は降水確率90%で降水量は12ミリの見込み。バケツをひっくり返したような大雨と暴風で当初の54ホールを消化できない場合も想定される。大会側も第2日のスタート時間を20分早めるなど、対策を講じた。
涙の初Vを果たした6月のヨネックスレディスは36ホールの短縮競技だった。「ほうふつさせますね」。短縮だと賞金減額の措置も取られるが「年間複数回Vをやりたい」とタイトルにこだわる。まずは第2日に2打差を逆転し、単独首位を狙う。(岩原 正幸)
◆青木の初優勝 6月のヨネックスレディス(新潟)は初日が強風と雷雲接近のため中止。2日目と最終日の36ホールで争われ、最終日に首位と4打差13位から出た青木が6バーディー、ボギーなしの66、通算4アンダーで2位に2打差をつけて逆転V。賞金総額は75%に減額され、優勝賞金945万円を手にした。