17歳・小倉彩愛、大会最年少ホールインワン「あっ、入ったんだ」


小倉彩愛は自身の似顔絵がプリントされたボールを手に笑顔を見せた(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン第2日(29日、千葉・我孫子GC)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、ツアー初出場のアマチュア・小倉彩愛(さえ、17)=岡山操山高2年=は大会史上最年少のホールインワンなど第2Rを67で首位と2打差の暫定3位に浮上。優勝すれば17歳28日でメジャーの年少記録を更新。アマのツアー初参戦でのメジャーVは史上初となる。日没サスペンデッドにより50人が競技を終了できず、連覇を狙う畑岡奈紗(18)=森ビル=らが9アンダーで暫定首位。

 4番パー3。小倉が5ユーティリティーを「真ん中のピンを狙って」振り抜くと、グリーン周りで大歓声が上がった。「あっ、入ったんだ」。50回を迎える大会で最年少のホールインワン。ボールは奥3メートルに着弾し、傾斜を転がりカップに消えていた。第2Rは1イーグル、5バーディー、2ボギーの67に「今日のプレーは90点」。昨年Vの畑岡、初日3位の平岡に続き、またも17歳の女子高生が、暫定首位に2打差の同3位に浮上した。

 細身の体に、あどけない表情。だが、記者会見場では30人近くの報道陣を前に真っすぐと目を見て、堂々と受け答える度胸の持ち主。ツアー初出場が今回で、しかもメジャーの大舞台だが「緊張はなくて楽しかった」。ホールインワンは大会通算20人目、アマでは4人目。「試合では初めて」と言葉を弾ませたが、賞金は出ず、記念球は観客にプレゼントした。

 4歳の時、両親が3歳上の姉にジュニア用クラブを買ったのがきっかけで「姉は3日でやめたが、私はずっと庭で打っていた」と、のめり込んだ。本人は「(岡山の)田舎なので」と謙遜するが、総面積500~600坪の自宅に約50ヤード打てる芝生を完備。持ち前の「コツコツやる性格」(母)で小技を磨いた。

 昨年の畑岡の17歳263日のVを超える17歳28日でのメジャー最年少Vが懸かる。「(昨年の)畑岡さんの優勝もあるし、今はアマが活躍してるので自分もいけるかなと思ってやっている」。試合前の予選通過の目標を大きく上方修正した。(岩原 正幸)

 ◆小倉 彩愛(おぐら・さえ)2000年9月3日、岡山・総社市生まれ。17歳。4歳でゴルフを始め、小学校から中国地方で頭角を現し、中3で日本ジュニア12~14歳の部で初出場初優勝。中学で下部のステップアップツアー2試合に出場。ドライバーの平均飛距離は230ヤード。目標はイ・ボミ(韓国)。家族は両親と姉。159センチ。血液型A。

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