川岸史果、7アンダー4位に浮上 勝っちゃうと米2次予選会の飛行機に間に合わない!?


バーディーを奪った川岸史果(右)は、キャディーで母の麻子さんとグータッチ(カメラ・今西 淳)

バーディーを奪った川岸史果(右)は、キャディーで母の麻子さんとグータッチ(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース第2日(14日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C)

 13位から出た川岸史果(23)=加賀電子=が6バーディー、ボギーなしのベストスコア66で7アンダー4位に浮上。首位と4打差を追う最終日は、米ツアー来季出場権を懸けた2次予選会(19~22日、米フロリダ州)のため渡米する強行軍だが、悪天候で中断があった時やプレーオフでの逆転Vの場合は、飛行機に間に合わない可能性があることが判明した。韓国のイ・ミニョン(25)=Hanwha=が11アンダーで首位。

 川岸は好調なショットで首位と4打差に迫った。「米国のQT(予選会)があるので、いい調子を保っていきたい」と満面の笑み。19日からの2次予選会を前に、出発前最後の国内ツアーで逆転Vを視界に捉えたが、最終日にまさかの“移動トラブル”に見舞われる可能性が浮上した。

 キャディーの母・麻子さん(50)は「(最終日に)中断やプレーオフになったら予定の便に間に合わないかも」と明かした。15日午後6時30分成田空港発ダラス行きの航空券を購入済み。最終日は最終組の1つ前で午前9時40分にスタートし、競技は午後2時20分に終了予定だ。優勝しても約2時間の表彰式や会見などを終えて、コースから約1時間車を走らせれば「ギリギリ間に合う」(川岸)という算段だった。現地時間15日夜にフロリダ入りし、時差ボケ調整をして16日午後からコース入りするプランを立てていた。

 だが今週末は悪天候続き。この日も大雨によるコース状態不良で45分間中断した。最終日の降水確率は80%。大会関係者も「コースに水が浮いてしまった場合はスタート時間を遅らせざるを得ない。可能性は十分ある」と進行遅れを懸念する。さらに上位8人が5打差以内と、混戦でプレーオフもあり得る状況だ。

 万が一、予定の便に乗り遅れた場合は午後10時55分羽田空港発の航空機で渡米する予定だが、余分な出費がかかる上に現地時間15日のうちにフロリダに入れず、初めて回るコースの練習予定に狂いが生じる。13日に23歳を迎え「早く2勝目をしたい」と意気込む川岸は「どうなるんだろう」と暗くなった雨雲を不安そうに見上げた。(岩原 正幸)

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