19歳・金谷、2位浮上 90年ぶりアマV&メジャー最年少Vだ


1番、ティーショットを放つ金谷拓実

1番、ティーショットを放つ金谷拓実

 ◆男子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本オープン第3日(14日、岐阜・岐阜関CC東C)

 27位で出たアマチュアの金谷拓実(19)=東北福祉大1年=が1イーグル、5バーディー、2ボギーのベストスコア65で回り、通算5アンダーで首位と5打差の2位に浮上した。19歳145日での優勝なら、1928年日本オープンの浅見緑蔵(19歳281日)を抜いて国内メジャー最年少記録。第1回大会の27年赤星六郎以来、90年ぶり2人目のアマチュア優勝を目指す。池田勇太(31)=フリー=が10アンダーで単独首位。

 金谷は7番で8メートルのイーグルパットを沈めると、9番から4連続バーディー。アマ2番手(53位)の比嘉に9打差をつけ、2年ぶり2度目のローアマ獲得を濃厚とする2位浮上に「自分でも驚いている」と照れ笑いした。昨年12月の最終予選会を通過できず進学。プロ転向は持ち越しとなったが、4月のマスターズ後に一時帰国した東北福祉大出身の松山英樹(25)と練習ラウンドができた。「一緒に回るだけで勉強になる」。ドライバーショットで40ヤードも離され、大学の施設で週3、4回の筋トレに励むようになった。

 2年前から体重が10キロ近く増えて67キロになり、飛距離も20ヤードも伸びた。今大会3日間のバーディー率3・691%と最難関の10番でスコアを伸ばすなど、パワーを生かして優勝争いを展開。日本女子オープンを連覇した畑岡奈紗(18)はナショナルチームの同期で「(男子の)僕らも頑張らないと」とやる気の源だ。

 2度目のローアマなら松山や宮里優作、池田勇太ら大学の先輩と肩を並べる。最終日は池田との最終組。「楽しみ。2年前よりうまくなったかな」。90年ぶりのアマVとメジャー最年少Vの快挙に挑む。(浜田 洋平)

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