遼、08年以来の3戦連続予選落ち危機…不調のドライバー深刻「苦しい」


15番、アプローチショットを放つ石川遼

15番、アプローチショットを放つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権第1日(26日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 今季国内3試合目の石川遼(26)=カシオ=は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、アマチュアで弟の航(わたる、17)=県浦和高3年=と同じ1オーバー63位。昨年8月以来2度目の兄弟同時出場は3ラウンド目で初の同スコアで、ルーキーイヤーの08年以来となる3戦連続予選落ち危機となった。宮里優作(37)=フリー=、小平智(28)=Admiral=ら4人が5アンダーで首位。

 結果が深刻さを物語った。遼は不調のドライバーショットが右に曲がり続け、スコアを伸ばせず。復調しかけたが後半の15番で大きく右に抜けて4オン3パットのダボ。「苦しい。いい感じと思った瞬間に(悪く)なるので」と下を向いた。

 折り返しの9番グリーンでリーダーボードを見ると、航が1アンダーだった。「信じられなかった。素直にすごいと思う」。その後に航が落として初の同スコア。振り遅れによるフェースの開きで右に飛ぶと分析したが「振り遅れる原因が分からない」と迷走している。報道陣に「考えすぎでは」と問われたが「考えすぎるのが自分の性格。自分的には通常運転」と答えた。

 08年にプロ転向後初優勝した大会で、同年以来となる3戦連続予選落ちの危機。「この状態だと何に自信を持てばいいか分からない」。取材後は練習場に直行し、父・勝美氏に助言をもらいながらショット練習に2時間以上を費やした。(浜田 洋平)

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