石川遼、2位締め!日本Sあと一歩


 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン最終日(26日、高知・Kochi黒潮CC)

 5打差7位から出た石川遼(26)=カシオ=は6バーディー、ボギーなしで2日連続の66で通算12アンダー、プレーオフ進出には1打及ばなかったが、今季自己最高の2位。年内最終戦で米下部ツアーと日本ツアーを掛け持ち予定の18年へ、手応えをつかんだ。来日4年目のS・ハン(31)=米国=が13アンダーでツアー初V。最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(30日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)の出場30選手が確定した。

 今季18ラウンド目で初めてボギーなしで回った石川は晴れやかな表情でホールアウトした。2番で3メートルを決めると、後半も4つスコアを伸ばし、連日の66。プレーオフまであと1打に迫ったが、逆転はならず「こうなると悔しい」とこぼした。それでも「いい内容で4日間プレーし、(来年に)すごく弾みになる。気持ち的にもプラス面が多い」と年内を良い形で締めくくり、うなずいた。

 先を見据えたスイング改造に取り組む中、国内自己ワーストの5週連続予選落ちから、前週ようやく予選突破したばかりで、所属先の主催大会でV争い。「今週どれだけ恩返しできるかが大事だった。諦めないで3日目、最終日をやれて、次こそは勝ちたいという気持ち」。26歳70日の最年少15勝目を逃し、中嶋常幸(28歳333日)の記録更新はならなかったが、前向きだった。

 年内は国内で練習に専念し、来年1月13日の米下部ツアー開幕戦(バハマ)から始動。春まで同ツアーでプレーし、4月予定の国内開幕戦についても「まだ決めていないが、出場したい」と明かした。「試合前に疲れるくらい、この7週間は練習した。全部これからのため」。飛躍の18年へ、最後に大きなきっかけをつかんだ。(岩原 正幸)

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