【日本Sオレの今年イチ】〈7〉久保谷健一、愛犬に誓う最年長3冠


練習場で調整する久保谷健一

 シード最終年の今年は4月のパナソニックオープンで、5年ぶりの7勝目を挙げることができた。優勝会見で、報道陣の皆さんに大好きなうちの愛犬ちゃんたちを披露できたことが、僕にとっては今年一番のニュースかな。

 ペキニーズという犬種の、アズキちゃんとキントキくん。2年前に嫁さんと娘が欲しがったのでアズキを飼い、1年後にキントキを飼った。名前の由来は、嫁さんが和菓子好きだから。犬の世話なんてしない!と思っていたけど、飼ってみると本当にかわいくてねぇ。あんな美人は、なかなかいませんよ。

 家にいる時はほぼ毎日、2匹を連れて15分くらい近所を散歩。家族の中で僕に一番なついているんですよ(笑い)。ツアーから帰ると玄関で飛びついてくるし、家の中では常にそばにいる。ついついエサをあげすぎて、よく嫁さんに怒られています。

 14年6月に椎間板ヘルニアの手術を受けた。ゴルフにも大好きな酒にも裏切られた?けど、犬は絶対に裏切らない(笑い)。心の支えですよ。4月下旬のパナソニックオープンは最終日、6打差20位からの大逆転優勝。犬たちが幸運を運んでくれたんだと思いましたね。

 男子プロにとって、日本シリーズ出場は1年間仕事をやり遂げた証し。勝てば史上最年長での日本タイトル3冠? 腰痛で寒い中では難しいんですけど何とか頑張ります。(榎本 友一)

 ◆久保谷 健一(くぼや・けんいち)1972年3月11日、神奈川・秦野市生まれ。45歳。実家が練習場を経営していた関係で10歳からゴルフを始め、明大時代の90年に全日本パブリック優勝。95年に3度目の挑戦でプロ合格、97年フジサンケイクラシックで初優勝。02年日本プロ、12年日本オープンなど計7勝。賞金ランクは02、09年の7位が最高。174センチ、70キロ。家族は妻と1男1女。

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