松山英樹、左手親指痛でスタート前に棄権「初めての痛み」


 ◆米男子プロゴルフツアー フェニックス・オープン第2日(2日、米アリゾナ州TPCスコッツデール)

 大会史上2人目の3連覇を目指した松山英樹(25)=LEXUS=は左手親指付け根付近の痛みのため、第2ラウンド(R)のスタート前に棄権した。1961~63年のアーノルド・パーマー以来の快挙はならず。69で回って首位と5打差の29位だった第1Rの最中から左手の痛みを訴え、2日朝に練習した際にも痛みが引かず棄権を決めた。「初めての痛み」で今後の参戦も未定に。今季メジャー初戦の4月のマスターズ(オーガスタナショナルGC)前に一時帰国し、検査を受ける可能性も出てきた。

 想定外の形で3連覇への夢は絶たれた。松山は午前10時半にコース入り。パット練習後、打撃練習場でウェッジやアイアンを手に15球試打。テークバックでクラブを上げただけで痛そうな表情を浮かべ、帯同する飯田光輝トレーナー(40)の処置も受けたが棄権を決めた。「プレーしたかった。その結果が駄目なら納得するが、できないのが一番つらい」と無念の表情でコースを後にした。

 左手の痛みは過去にもあった。ただ今回は「今までとは違う、初めての痛み」と言う。スイングの際にクラブが上がらないほどで「大事を取ってというより、プレーできないところまでいっている」と症状は軽くない。「無理してやろうと思ったらできるかもしれないけど、一生ゴルフできないんじゃないかっていう怖さはある」と明かした。

 次戦は15日開幕のジェネシス・オープンを予定も「迷っている。次のメキシコも欠場するかもしれない。マスターズに向けてパーマー招待くらいから出られたら…」と復帰のめどは立たない。悲願のメジャー初Vを狙うマスターズまであと約2か月。一時日本に帰国して検査を受ける可能性も示唆し「しっかり痛みのない状態でプレーしたい」とまずは回復に万全を期す。

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