さくら、1差2位発進 明徳義塾高時代のホームコースで4年ぶりV狙う


 ◆女子プロゴルフツアー ヨコハマタイヤ PRGRレディス第1日(9日、高知・土佐CC)

 強風の吹き荒れる中、ツアー通算23勝の横峯さくら(32)=エプソン=が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70をマーク。1打差の2位と好発進した。明徳義塾高で3年間過ごした思い出の地で、“元相棒”とのタッグを国内では3年ぶりに再結成。昨年、極度の不振で日米ともにシードを喪失したが全盛期のスイングを取り戻し、4年ぶりの復活優勝を目指す。通算7勝の佐伯三貴(33)=大和ハウス工業=が3アンダーで単独首位。

 高校時代のホームコースで、再起へ“さくらのつぼみ”が膨らんだ。アンダーパーが4人しかいない台風並みの強風の中、リズムの良いアイアンショットを披露。3番で3メートル、9番は2メートル半、12番と16番は1メートルにつけてバーディーを量産し、首位発進した14年7月以来の3位以内での滑り出しだ。「今日は悪い癖が出なかったので、明日も出ないといいな」とほほ笑んだ。

 プロ15年目。昨年は「フォロースルーをしっかり左に振り切れなかったり」とスイングに迷い、ゴルフ人生最悪の1年を過ごした。米ツアー17戦で11度の予選落ちで21位が最高。国内9戦5度の予選落ちで11位が最高で、ともにシードを喪失。両ツアーともに今年は、序盤戦で好成績を残さないと後半戦はプレーできない状況に追い込まれた。

 再起を期し、賞金女王となった09年から、15年末までコンビを組んだ元専属キャディーのジョン・ベネット氏(46)にスイングチェックを依頼した。1月のオフは米ダラスで同氏と合宿。約2週間打ち込み「スイングも、自信も戻ってきた」と同キャディー。08年大会はプレーオフで惜敗して悔し泣き。「そういうことも含めて頑張りたい」と横峯。ベネット氏とのコンビは今季今大会のみの予定で、“第2の故郷”で復活Vを目指す。(榎本 友一)

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