昨季、自己最高の賞金ランク2位に入り、初出場のマスターズでも海外メジャー自己ベストの28位と健闘した小平智(28)=Admiral=が、初の賞金王へ強い意欲を見せた。通算3勝のベテラン・矢野東(40)=フリー=は昨年6月に右肘の手術を受けた。今季は特別保障制度が適用されて5月からの出場を目指し、復活を期す。
右肘手術からの復活を目指す矢野は、万全での復帰に向けてすぐに気持ちを切り替えた。開幕戦の東建ホームメイトカップは2日前(10日)に右肘痛の再発により欠場を決断。「いけるかなと思ったけど仕方ない。やってみて、試合ができる感じではない。焦って無理する必要はない」とサバサバした表情で話した。
今月下旬には第1子となる女児が誕生する予定だ。ツアー屈指のイケメンは「(4月に出られないことを)結果オーライって前向きに考えます。(出産に)立ち会えるし」と語った。復帰戦には、5月の国内メジャー初戦・日本プロ選手権(千葉・房総CC房総ゴルフ場)を見据え、「試合に出る頃にはもうパパになってるね」と笑った。
昨年6月の術後は、慎重にリハビリを進めた。「プロゴルファーがゴルフしないと、時間があって。少しゲームにハマったくらい」と苦笑いするが、離脱中も患部に負担をかけないよう下半身トレーニングなど精力的に体を動かした
2008年に賞金ランク2位に入ったこともある実力者は今季に向けて「やるからには優勝を狙う。取り組んでいることが、いい感じでハマれば」とツアー復帰を心待ちにした。08年ブリヂストンオープン以来の優勝を目指す勝負のシーズンへ、まずは状態を見極めながら進んでいく。