凱旋試合の小平、大ギャラリーにビックリ「こんなに喜んでくれてうれしいな」


プロアマ戦をホールアウト、同組のアマチュアと握手を交わす小平智

プロアマ戦をホールアウト、同組のアマチュアと握手を交わす小平智

 ◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ・プロアマ日(25日、愛知・名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)

 26日からの第59回大会開幕前日は、41選手が参加してプロアマ戦が行われた。早朝からの荒天のため9ホールに短縮された。

 2週前、米ツアーのRBCヘリテージで日本男子5人目の優勝を飾った小平智(28)=Admiral=は、国内凱旋(がいせん)試合で、大勢のギャラリーに追われた。荒天の中、964人のギャラリーが詰めかけ「今日のファンの多さにビックリしています。皆、喜んでくれているので、人のことなのにこんなに喜んでくれてうれしいな」と、改めて優勝の実感をかみしめていた。

 「この試合は昔からテレビで見てきたし、ここで優勝してアメリカ(ツアー)に行きたい」と意気込んだ。「第2の故郷」と自認するほど名古屋は縁が深い。所属先の「Admiral」ブランドのウェアを展開する豊田通商の本社があり「豊田通商さんには海外での食事もお世話をして頂いて、助かっています」と感謝の言葉も口にした。

 選手会長の石川遼(26)=カシオ=は9番ホールアウト後、大勢のファンにサインをして歩いた。26、27日の予選ラウンドは小平と同組。昨年まで米ツアーに主戦場を置いてきた2010年大会王者は「PGAツアーに行っても、同じ姿勢で臨んでいる姿にすごい刺激をもらった。一緒に楽しくプレーできればいい」と歓迎した。

 昨年大会覇者で地元・名古屋市在住の宮里優作(37)=フリー=は24日夜に、モロッコから帰国したばかり。この日のプロアマ戦は9番までしか回れず、10番からのインコースは26日の第1ラウンドでぶっつけ本番となる。「時差ぼけ中ですね。去年のイメージで回るしかない」と苦笑い。予選ラウンド同組の小平の米ツアー初優勝は遠征中のスペインで知った。「闘牛を見て居て『闘牛凄いな』とカルチャーショックを受けていたら、智のですごくビックリしました(笑い)。何が起きたのか最初わからなかった。すげぇ、すげぇ、とんでもないことが起こったぞ、と一人で騒いでましたね。いきなり遠くの方に行ってしまった。日本ツアーで培った選手が世界でも通じると証明してくれた。日本の選手も自信を持っていいと思う」と目尻を下げた。

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