比嘉真美子、5打差4位も最大逆転Vだ「ここは本当に好きなコース」


 ◆女子プロゴルフツアー メジャー第1戦 ワールドレディスサロンパスカップ第3日(5日、茨城・茨城GC西C)

 3打差3位から出た比嘉真美子(24)=TOYO TIRES=は2バーディー、4ボギーの74とスコアを落としたが、通算イーブンパーで首位と5打差の4位とデータ上は“逆転圏内”に生き残った。茨城GCは12年にプロテストに合格した思い出の場所。通算4勝のショットメーカーは最終日の猛チャージを誓い、悲願のメジャー初制覇を目指す。

 心は熱く、頭は冷静に―。15番パー3で、4メートルをねじ込んだ比嘉は右手でガッツポーズした。首位のイ・ジョンウンと3打差に迫った。風の影響を受けた16、18番、今季パーオン率1位(72・95%)と得意のショットが乱れてスコアを落としたが、74でメジャーでの最終日最大逆転V差の5打差に踏みとどまった。

 「日韓の賞金女王(鈴木、イ)と回れて、学ぶことが多く、刺激になった。もっとうまくなりたい、強くなりたいと思った」。2番は7メートルのパーパットを沈めて2人に食らいついた。

 12年7月、隣の東コースで行われたプロテストに8位で一発合格した。「プロ生活が始まった日。ここ(茨城GC)はプライベートでも(年に一度くらい)ラウンドするし、本当に好きなコース」。思い出の地での悲願のメジャー初制覇へ、2週前にも練習ラウンドで備えた。

 比嘉が最もメジャー制覇に近づいたのは13年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(2位)。イ・ボミ(韓国)との6ホールのプレーオフの末、敗れた。「調子が良かったので、勝ちたかった」と悔しさを忘れたことはない。

 過去4勝中、2勝を最終日の逆転で決めている。初Vの13年ヤマハレディースは5打差12位から、今年4月のKKT杯バンテリンレディスは4打差12位からまくった。「18回バーディーを狙いたい。メジャーは目標の一つ。一打たりとも悔いのないラウンドをしたい」。真っすぐな言葉と同様、薄暗くなった練習場で豪快なドライバーショットを放ち、逆転を期した。(岩原 正幸)

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