◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス最終日(3日、新潟・ヨネックスCC=6422ヤード、パー72)
大山志保(41)=大和ハウス工業=が約2年ぶりとなる涙の通算18勝目を飾った。首位から出て7バーディー、3ボギーの68で回り、通算10アンダーで2位に4打差をつける圧勝。昨年9月に首痛を発症したが、同月に他界した恩師の清元登子(たかこ)氏(元日本女子プロゴルフ協会会長、享年78)から受け継いだ「精神的な強さ」で復活を果たした。
大山と同じ清元氏に師事していた古閑美保さん(35)が今大会のテレビ解説を務めた。姉弟子の優勝をたたえるとともに、強さの原動力を明かした。
現地で大山さんのプレーを見て、震えました。まさに気迫勝ちです。けがをして宮崎のフェニックスCCで練習をしているときに何度か会いましたが「試合に出られないのがつらい」と話していたのを思い出しました。男子のシニアツアーに準ずるレジェンズツアー(45歳以上)にも「一生出る」と言っています。
私が11年に現役を引退するときも「何でやめるの?」と言われました。実は今でも言われています(笑い)。入れ替わりの激しい女子ツアーで、本当のトップでやれるのは長くても10年くらい。私は体や気持ちがもたなくて引退しましたが、競技から離れたことで、今はゴルフが好きになりました。そう言うと、大山さんは「じゃ、戻っておいでよ。レジェンズで待ってるね!」と。こんなすごい人、見たことがありません。
最終組はシードを持たない若い2人との優勝争いでしたが、気持ちやプレーの組み立て方をぜひ見習ってほしいと思います。女子プロ全員の“先生”だと思います。(08年賞金女王)