福嶋が自身初のホールインワン「こんなものなのかなあ」


10番でティーショットを放つ福嶋。2番ではホールインワンを達成した

10番でティーショットを放つ福嶋。2番ではホールインワンを達成した

 ◆第7回報知シニアアマ ゴルフ選手権第1日(12日、神奈川・箱根カントリー倶楽部)

 福嶋小盾(62)=相模野=が自身初となるホールインワンを達成。8オーバー19位と出遅れたが、最終日に巻き返しを狙う。第5回覇者の志村幹夫(63)=大洗=ら3オーバーの3人が首位に並んだ。

 快挙の瞬間がハッキリと見えた。145ヤードの2番パー3。福嶋が8アイアンを振り抜くと、やや左に出た球は強い風に戻された。ピン50センチ前ではねて、そのままカップイン。「球が入ったのは見えました。人生で初めてでしたけど、こんなものなのかなあ、と。こういう大会でできて良かったです」。箱根CCでのプレーは初めてで練習Rもなし。ぶっつけ本番での快挙だった。

 30歳を過ぎ、職場の上司の勧めでゴルフを始めた。それまでは草野球に熱中していたが、「止まっている球を打つのが難しく、思い通りにいかないのが悔しくて」熱中した。45歳で胃がんを患って胃を全て摘出。一時はクラブを持てなくなったが、熱意は冷めなかった。「いつまたゴルフができるか分からないと考えて、集中できるようになりました」。力任せだったスイングを縦振りにして方向性が安定。ベストスコアは68に上達した。「ゴルフをやっていて良かったです」と、生きがいを感じている。

 80の19位だが、首位とは5打差につけた。「スコアは全然良くなかったので、縮めたいですね」。ゴルフができる喜びを感じながら最終日に挑む。

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